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市民の力と先進の技術や仕組みが造りだす未来の低炭素社会を目指して

  • 西岡 秀三

    独立行政法人国立環境研究所 特別客員研究員

    西岡 秀三
東京会場 2月15日(火)14時-16時30分
  • 会 場:ニッショーホール
  • ■基調講演・コーディネーター
    西岡 秀三 独立行政法人国立環境研究所 特別客員研究員
  • ■パネリスト
    枝廣 淳子 ジャパン・フォー・サステナビリティ代表
    神保 重紀 日経BP 環境局プロデューサー 兼 日経BPクリーンテック研究所 研究員
    冨田 勝己 パナソニック株式会社 環境本部
    関森 雅之 横浜市 地球温暖化対策事業本部担当 課長
  • ■当日のプログラム
    13:30-14:00開場(先進事例ムービー上映)
    14:00-14:08開会のあいさつ(環境省 地球環境局長 鈴木正規)
    14:08-14:55基調講演
    14:55-15:05休憩
    15:05-16:30パネルディスカッション

基調講演

日本こそが低炭素社会のモデルを世界に先駆けて示すべきだ

西岡でございます。今日は、中長期ロードマップの報告をさせていただきます。ロードマップと言いますから地図でございまして、いわゆる私たちが低炭素社会に向けて旅立つための地図でございます。東京から京都へ行くみたいなもので、道筋にどんなことがあるか、箱根の山を越えなくてはいけないし、大井川も大変だなあと、だけど景色の綺麗なところもあれば、うまい団子の食えるところもあるだろうと、そういう話でございます...全文表示

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西岡 秀三
中央環境審議会 地球環境部会 中長期ロードマップ小委員会・委員長。独立行政法人国立環境研究所・特別客員研究員。1988年よりIPCCなどで、気候変化影響や対策シナリオ研究に従事。

西岡秀三 氏

パネルディスカッション

西岡 それではパネルディスカッションを私の司会でやらせていただきます。今日のテーマは、 低炭素社会に向けたロードマップでございますが、地域の取組に学ぶというサブタイトルがあります。地域というのは、市町村だけでなく、まず人がいて、その人の動き、企業の動き等々を伝えるメディアもいますし、そのまとまりの中に世界を作っているビジネス、私がステークホルダー(stakeholder)と呼んでいるこの低炭素社会に関係する全ての人々を意味します。今日は、このステーク(stake)=役目、場面、任務の中でトップをいっておられるこの4人の方々に、「こういう風に世の中が動いている」という話を是非お伺いしたく思います。私も世界中の研究者を集めた会合を開いておりますが、そういう中でも新しい社会の構築に向けて多くの力が注ぎ込まれています。みなさまにもそれに向かって参加していただきたく、そのために、このパネルディスカッションはみなさまの参考になると思っております。全体の流れは、❶それぞれ4人の方のお話し ❷私の方で用意をした質問 ❸みなさまのアンケートと会場からの意見を含めたディスカッション ❹まとめ と考えております。まず、事例報告、ロードマップに対する所感をパネリストの方々にお話しを伺いたく思います。

家まるごと、街まるごとで低炭素を実現する商品を展開

冨田 パナソニック環境本部の冨田でございます。西岡さんの話にあった削減の最もポテンシャルの高い分野として「家庭」「情報分野」というお話しがありました。その部分の企業の取組の紹介をいたします...全文表示

冨田 勝己
パナソニック株式会社 環境本部環境企画グループ コミュニケーションチーム チームリーダー。R&D部門、企画部門を経て、2005 年から環境本部に在籍、環境コミュニケーションを担当。

冨田勝己 氏

西岡 企業が明快な意思をもって環境にのりだしている、エンカレッジングなお話しだったと思います。一つだけ気づいたのは、「丸ごと」というのは昔はシステムといっていましたけれど、相当、相乗的なメリットもでてくると思います。自治体との話では、そういういろいろなステークホルダーと共同でやっていく、まさにそういう方向に進んでいっているということに感銘を受けました。

市民と企業と力を合わせて環境最先端都市を目指す

関森 横浜市役所の関森でございます。横浜市のCO2排出状況は、エネルギー転換、産業、家庭、業務、運輸、きれいに5等分しております。ある意味混在化した都市となっております。その中で、自治会の加入率80%の市民のお力の中で、ごみを減らしたり、風力発電施設を設置したりとかいろいろな取組を進めています...全文表示

関森 雅之
横浜市地球温暖化対策事業本部 担当課長。1988年、横浜市入。2007年4月、都市経営局大学調整課長。2009年4月より現職。

関森雅之 氏

西岡 横浜市は市民の組織力が非常にあるということでしたが、地域の力をどうやって掘り起こすか、企業、大学、市民、需要も供給もあると、それをどう繋いでいくか、市の方でもリーダーシップをとっているというお話でした。

世界のスマートシティ構想は日本企業のビジネスチャンスになる

神保 日経BPの神保でございます。横浜市さんのお話しを受けて、世界で進んでいるスマートシティとかエコシティというプロジェクトの概要について紹介いたします。日本語で訳すと次世代型の都市とか環境配慮型の都市とか言われますが、世界各国でいろいろなプロジェクト...全文表示

神保 重紀
日経BP環境局プロデューサー 兼 日経BPクリーンテック研究所研究員。2004年1月、環境技術&経営をテーマとする「日経エコロジー」編集長に就任。

神保重紀 氏

西岡 世界の各地で都市づくりという形で低炭素社会を迎えつつあるというお話しでした。

人を動かすには啓発だけではなく動きたくなる仕組みづくりが大事

枝廣 枝廣でございます。神保さんがスマートシティのお話をしてくださいましたが、これからは日本でも世界でも進んでいくと思います。スマートシティというと、技術やハードが前面に出ています。しかし、スマートシティがスマートシティとして機能するためにはソフト面での人の役割...全文表示

枝廣 淳子
ジャパン・フォー・サステナビリティ代表。2つの会社と環境NGOを運営しながら、講演、執筆、翻訳、コンサルティング等の活動を展開。主な訳書に、アル・ゴア氏著「不都合な真実」など。

枝廣淳子 氏

西岡 市民の力をどう引き出すか、その意識ばかり、ロードマップばかり書いても全然前に進まない。そのギャップをどう埋めていくか。そして、コベネフィットという、低炭素は一つの手段であってこれは大きな変革のチャンスであり、その先に何があるかということをみんなで考えていかなくてはいかないといったお話しであったと思います。

「会場からの質問・質疑応答」

  • Q1 製品のリサイクル・システムに関してと海外展開に関して(冨田氏への質問)

    → 回答

  • Q2 先の世界、横浜市のイメージをどう考えてるか? どういうことをイメージしながら低炭素社会を入れ込もうとしているか?(関森氏への質問)

    → 回答

  • Q3 供給側の低炭素化はもっと法制度の整備によって推進してはどうか?なぜ、日本ではうまくいってないのか?
    日本全体として都市という良いまとまりで、海外進出をしてどういう形で企業が入っていき世界に貢献するのか?(神保氏への質問)

    → 回答

  • Q4 持ち家じゃない人はどうすればよいのか?(枝廣氏への質問)

    → 回答

  • Q5 各関係省庁が環境政策にばらばらに論議しているのでは?ロードマップを基本計画に置き換えるとすれば各省庁との整合性が必要であり如何にそれを図っていくのか?(環境省への質問)

    → 回答

  • Q6 2050年までに、住宅などのゼロエミッション化に関して、FITのような価格的な経済的な支援がないと普及は進まないのでは?財政支援は考えられていてロードマップを作っているのか、技術革新を前提としているのか?(西岡氏への質問)

    → 回答

「まとめ」

  • 西岡 最後に総括コメントを御願いします。
  • 冨田 企業の立場で言うと、私たちがするべきことはシンプル...続きを読む
  • 関森 横浜市の考え方でいうと市民力であり...続きを読む
  • 神保 地球温暖化防止はネガティヴにとられがちであるが、チャンス...続きを読む
  • 枝廣 技術や制度を変えるという話はたくさんでていて...続きを読む
  • 西岡 LCS-R netという政策担当者と研究者の会合が...続きを読む
会場の様子
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