English

北海道

下川町

9割を占める森林を最大限に活かし、新たな産業構造を生み出す

食糧・エネルギー自給率の高さを強みに、マイナスエミッションを目指す

北海道上川地方にある下川町は、人口4千人弱、スキージャンプが盛んで岡部孝信、葛西紀明、伊東大貴といった有名選手を数多く輩出しています。町の特徴としては、面積の約9割を森林が占め、そのうち8割以上が国有林となっています。
下川町が目指しているのは、サステナブルな循環型社会。そのベースとなるのは、1953年から取り組んできた森林事業です。加えて、北海道でも6本の指に入る、500倍を超える食糧自給率、エネルギー自給率の高さ、さらに人材のポテンシャルを活かして、知識、知恵、知見を活用して、マイナスエミッション社会を作り上げようとしています。

下川町の広大な国有林

下川町の広大な国有林

半世紀にわたる植林事業から、森林バイオマスを活かす段階へ

具体的な取組としては、まず1953年、国有林を取得し、植林事業を始めました。木を植え続けることによる循環型の森作りを基盤として、下川町は次のステージ、森林バイオマスを活用する段階に至りました。これを森と共生する段階ととらえ、森林のCO2吸収価値を最大限に生かす取り組みを行ってきました。積極的にバイオマスの拡大に取り組むことを基本に、環境省が進めるオフセットクレジットにも取り組み、2008年に環境モデル都市としての認定を受けています。また、森林との共生をテーマにした森林ツアー、農産品の商品化など、新たな事業の創出にも積極的に取り組んでいます。

バイオマス燃料を活用している下川町の五味温泉

バイオマス燃料を活用している下川町の五味温泉

新たな農林業自立型新産業創造を確立、地の拠点として世界へ発信

さらに2008年以降は新たなステージに向けて、日本のモデルとして世界に発信することが出来る社会を作ろうとしています。森林関連の新たな事業の創出、森林バイオマスエネルギー供給基地となることを基軸としながら、外部資金を活用した炭素会計制度を導入。低炭素社会実現に向けた、スマートに地域問題を解決できるコンパクトな、そして公によるコミュニティを形成しようとしています。今後はさらに、「地の拠点」として、サステナブルな社会実現のために人材育成、EU・アジアとの交流拠点を目指しています。そして、環境・エネルギー・健康・観光・食を包括した農林業自立型新産業創造を目標としています。

環境共生型モデル住宅「通称エコハウス 美桑(みくわ)」

下川町で伐採された木材を活用し、地元の職人の手により高気密・高断熱を実現した環境共生型モデル住宅「通称エコハウス 美桑(みくわ)」