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六月田下自治会

鹿児島県出水市

自治会ぐるみでCO2削減

集落全員が参加。楽しみながらCO2削減10%を継続的に達成。

-10%を維持、光熱費は4万円以上削減

浮いた光熱費で暮らしが豊かになりそう鹿児島県出水市の六月田下(ろくがつだしも)自治会は、地域の全世帯が参加してCO2削減に取り組む「エコ集落」です。2006(平成18)年からCO2の削減活動に取り組み、4年連続で目標を達成しています。
設定している目標は、2006年度実績を基準として-10%。2007年度には1戸当たりの年間光熱費を2.9万円、自治会全体のCO2排出量を6.1%削減できました。2008年度以降は目標の10%削減を達成し続けていて、年間光熱費は4万円以上の削減となりました。
なお、58世帯には5つの事業者が含まれていて、サービス分野のCO2削減として、一般世帯と分けて集計を行っています。

自治会の二酸化炭素発生量実績推移(月平均)
自治会のCO2発生量実績推移(全体量と一戸平均量)

啓発学習と成果を見せるしくみで意識向上

活動の概要は、各家庭が毎月提出する電気・上水道・ガスの実績データをパソコン処理し、CO2発生量と光熱費から活動結果を出して、各家庭および集落全体で評価するというものです。
主導しているのは自治会長の松田正幸氏。退職前の会社でCO2の異常な増加を示すグラフを見て衝撃を受けたのが動機だそうです。
導入期の立ち上げに苦労しましたが、数字で成果を見せられるようにしくみや基準を作ったこと、見る学習と知る学習をねばり強く繰り返すことで、自治会員のエコ意識を向上してきました。

環境推進リーダーの存在が成功のカギだそうだよ● CO2排出量収集物質
電気、上水道、LPガス

● 目標値
集落全体 8.4トン/月
一戸当たり158kg /月(2006年度実績-10%)

● 実施体制
自治会長(総括)
環境部長(環境保全推進責任者)
班長(結果記録用紙の収集と配布)
自治会員(実践活動の実績値報告)

楽しいしかけで持続。今後は省エネ製品投資も

楽しく活動できるところがいいね成果を挙げ続けている原因は、楽しいエコ活動にする工夫をしたことにあります。
最初の1年間の活動が終わり、継続が決定されると環境部が設けられました。そして、「エコ達人登録制度」、「成果通知表制度」、「いきいきサロン・エコ年輪18活動」が始まりました。

*エコ達人登録制度 2006年比-10%を3カ月連続で達成すると認定される制度。すでに8割超の世帯が登録されています。
*成果通知表制度 各家庭の削減効果をまとめたもので、1年に2回渡されます。
*いきいきサロン・エコ年輪18活動 CO2の吸収にすぐれたケナフの栽培やグランドゴルフなどで高齢者の健康づくりなどに役立ててもらいます。
3年目の2008年からは具体的改善事例に基づく環境学習会やエコワット分析、生活のムダ探しとムダとりを実践。そして2010年からは省エネ製品(LED照明)への投資も始めました。

節水の工夫の一例。蛇口から出る水の量を鉛筆の細さに調節してある。

写真上は、節水の工夫の一例。蛇口から出る水の量を鉛筆の細さに調節してある。写真下2点は、恒例の勉強会といきいきサロン・エコ年輪18活動の様子。会員たちの笑顔が輝いている。

恒例の勉強会といきいきサロン・エコ年輪18活動の様子。会員たちの笑顔が輝いている。
地域のみんなも元気になったみたい

自治会長・松田正幸さんに聞きました

スムーズに導入するには?
「最初はみんな猛反対。県から借りた温暖化の映像資料を見たり、班ごとの学習会を積み重ねて、意識向上に努めました。反対の人とは、焼酎を酌み交わしながら根気よく話しました」

皆さんの取組姿勢が変わったきっかけは?
「最初の1年間は、基準づくりのデータ集計だけでよいからと協力してもらいました。ただ、その年は洞爺湖サミットの年。環境への関心が高まったせいか、1年後の総会で活動存続について多数決を採ったら、8割弱が賛成に。2年目が終わって成果が見えたら、どんどん意識が変わりました」

若い人、働き盛り世代の取組姿勢は?
「やはり最初は仕事で精一杯だからと関心は高くありませんでしたが、集落全体で取り組んでいると、雰囲気を感じて、意識が自然に変わるようです」

他の地域で取り組む際のアドバイスは?
「私たちも説明会に行ったり、見学に来てもらったりしますが、根づいたところは少ないようです。地域全体での取組には、手間ひまを惜しまない“まとめ役”が不可欠だと思います」

全員参加って大変なこと。本当に情熱のあるリーダーの存在が不可欠なんだってことがわかるね。