NPO・NGO等の民間団体とメディアとの連携支援事業 民間団体とメディアの連携を応援!

平成27年度事業を実施した結果から見えてきたもの高い事業効率を発揮するためのポイント

注目事例2 注目事例2 再生野菜(リボベジ)プロジェクト
~あなたはリボベジを知っていますか?

メディア名:株式会社大分放送

事業概要

メディアは、「大分県立大分東高等学校リボベジ研究会」と連携し、野菜のヘタや根っこ等の従来捨てられていた箇所を水につけておくことで再生させ有効活用する「リボベジ」を通じて、ごみ減量や資源の有効利用の意識向上と行動喚起を図った。

具体的には、リボベジの説明や、リボベジレシピの募集・公開等を、自社テレビ情報番組の特集コーナーで行う他、情報番組内でも高校生の取組みを取材・放送した。また、「リボベジってなに?」と題したミニ番組の制作・放送、スポットCMの放送、メディアが主催するイベントでのブース出展等の多角的な情報発信を行い、県内に広くリボベジの趣旨が理解され、活動が広がることを目指した。

ポイント

メディアは地球温暖化に関する知識や地域の活動に対する「認知」を高め、NPOは具体的な「行動」を喚起する等、それぞれの強みを生かすかたちで連携することで効果的な事業を展開していくこと

本プロジェクトは、大分東高等学校に通う生徒が、祖母が野菜のヘタや根っこ等から野菜を再生し、料理に使っていたことにヒントを得て、この「リボベジ」を通じて生ごみの減量や資源の有効活用を啓発していこうと、クラスメイトを誘い「大分東高校リボベジ研究会」を設立したことに始まっています。そして、今では多くの生徒が、「食べ飽きたら捨てる」、「美味しくないから捨てる」という人々の意識を変えていこうと、校内外でリボベジ普及に向けた様々な活動を行っています。

大分放送は、この生徒たちの熱い思いに共感し、その活動を広くメディアを通して発信していこうと提案し、連携が実現しました。

具体的には、「リボベジ」という活動が、誰でも容易に行えるのに、これまであまり知られていなかったという点を踏まえて、メディアへの露出を最大限に高めることに重点を置き、大分放送がもつ全ての番組枠(かぼすタイム・おはようナイスキャッチ・OBSイブニングニュース・ミニ番組)と、CM(60本)を用いて、リボベジの説明や高校生の取組みの情報発信を図りました。

そして、リボベジを知ってもらった後に、実際に行動に移してもらうための施策として、番組ではリボベジ野菜を使用したクッキングコーナーを展開し、リボベジレシピの募集・公開等を行った他、大分放送が主催する「OBS感謝祭」にて、リボベジをガラス容器やおはじきを使って装飾する「リボベジテラリウム」をつくるブースを出展して、来場者にリボベジを自宅に持ち帰ってもらう等の活動を行いました。また、小中学校に高校の生徒が出張しリボベジを体験してもらう出前授業も行い、その様子を番組等で紹介しました。

なお、リボベジレシピは、大分東高校リボベジ研究会がこれまで「リボベジをどのように調理すればおいしく食べられるのか」を研究してきた成果を活用している他、リボベジテラリウムは、高校生の発案で、子どもが喜ぶカラフルなおはじきや、動物のアクセサリー、きらきら光るシールを使うなど、高校生のアイデアが活動の中に沢山盛り込まれています。

こうした一連の連携の取組みを経て、メディアの担当者は、「我々メディアは“認知”を促すことに関しては得意ですが、さらにその先の“行動”を喚起するには我々の力だけでは足りない部分が多々あることを実感しました。高校生たちが実際にイベントや出前授業で人々にリボベジの魅力や意義を伝える、その姿を番組等を通して紹介することではじめて、多くの人々の“行動”を促すことができたのではないかと思います。」と語っています。

リボベジ研究会の担当の先生は「メディアの方に、多くの配慮をいただき大変良い体験をさせていただきました。今回の事業が、研究会の活動に参加する高校生自身にとっても大きな自信となったと感じています。」と語っています。

こうしたことから、メディアとNPOの連携を成功させる一つのカギとして、メディアが地球温暖化に関する知識や地域の活動に対する「認知」を高め、NPOが具体的な「行動」を喚起する等、それぞれの強みを生かし、弱いところを補いあうかたちで連携していく視点や姿勢が大切であると言えます。

事業報告詳細