NPO・NGO等の民間団体とメディアとの連携支援事業 民間団体とメディアの連携を応援!

平成27年度採択案件

生ごみダイエット大作戦!

メディア名:株式会社エフエム大阪

メディアは、「NPO法人 地域環境デザイン研究所ecotone」が、京都でこれまで取り組んできた「有隣生ゴミダイエット大作戦」等の優れたごみ減量の活動を、関西圏に広げることを目指すキャンペーン「生ごみダイエット大作戦!」を展開した。
具体的には、京都におけるごみ減量の活動事例をラジオ番組内の特別コーナーで積極的に紹介した他、キャンペーンサイトを立上げ、キャンペーンの活動内容の紹介、番組内で放送した内容のアーカイブ化等を行った。また、ロハスをテーマにしたイベントへのブース出展や、小中学校や自治会等で活動できる環境教育ツールの開発・提供などにより、多角的な情報発信を行うことで、市民に対して3R(リユース・リデュース・リサイクル)を実際にやってみようと思ってもらい、低炭素社会に向けた行動喚起を図った。

NPO・NGO等民間団体による今回の申請に係る活動について(実績)

活動の目的(背景、動機)

これまでNPO法人 地域環境デザイン研究所ecotoneと京都市が、京都市下京区に位置する有隣学区において実施した「有隣生ごみダイエット大作戦」を関西圏(特に大阪)に広げ、具体的な生ごみ減量ムーブメントを創出すべく番組で発信を行うと同時に、「生ごみダイエット大作戦取組みツール」を開発。番組やイベントなどでモニターを募集し、ワークショップを通して、実際に実践する市民をいかに増やせるかNPOとメディアが連携して、実践を通しながら模索していくことを目的とした。

活動の内容
  • ワイド番組「hug+」の収録風景
  • 毎週出演頂いたエコトーンの太田さんと
  • 「リーダーズミーティング」での「生ごみダイエットレシピ」の料理風景①
  • 「リーダーズミーティング」での「生ごみダイエットレシピ」の料理風景②
  • 「生ごみダイエット」前の生ごみ計量
  • 「生ごみダイエット」後の生ごみ計量
  • ロハスフェスタの会場の様子
  • 「生ごみダイエット大作戦」ブースの様子
  • 「生ごみダイエット」に関するクイズの回答の様子
  • 「生ごみダイエット」モニター募集ののぼり
活動の実施方法(実施場所、実施体制、スケジュール等)
  • 生ごみダイエット大作戦のリーダー育成のための企画「リーダーズミーティング」を実施。堀尾クッキングスクールにおいてエコレシピを用いた調理を行うと同時に、生ごみダイエットの意義などを伝えた。
  • 2015年10月31日、11月1日~3日、11月7日、8日、万博記念公園にて開催した「ロハスフェスタ」にて「生ごみダイエット大作戦」のブースを出展。来場者に「生ごみダイエットクイズ」に参加してもらい理解を呼びかけながら、「生ごみダイエット大作戦」モニターに参加の意志のある方に応募用紙を配布。
  • 大阪府、大阪市、京都市の生ごみの発生状況及び減量施策のヒアリングと取組み内容の発信を行った。

メディアによる支援又は広報について(実績)

支援又は広報の方法(実施場所、実施体制、スケジュール等)
  • 主婦向けのワイド番組「hug+(はぐたす)」にて、7月31日~1月29日の毎週金曜日、5~10分の「生ごみダイエット大作戦」コーナーを放送(合計27回)。NPO団体エコトーンの太田代表にも毎週ご出演いただき、生ごみダイエットのやり方、他地区で実践した事例を紹介するとともに、リスナーのみなさんへの「生ごみダイエット大作戦」への実践・参加を呼びかけた。
  • 上記コーナー放送していることをお知らせするための20秒スポットと「生ごみダイエット大作戦」モニター募集告知のスポットを作成、同期間中合計113本放送した。
  • 番組情報をアーカイブしつつ、聞き逃した人がポッドキャストで聴けるためのHPを作成し、同期間中、アップした。
  • 10月31日、11月1日~3日、11月7日、8日の合計6日間にわたり、万博記念公園にて開催していた「ロハスフェスタ」にて「生ごみダイエット大作戦」のブースを出展。来場者に「生ごみダイエットクイズ」に参加してもらい理解を呼びかけながら、「生ごみダイエット大作戦」モニターに参加の意志のある方に応募用紙も行った。
  • 大阪市の生ごみ量(事業系、家庭ごみ)を市役所に確認し、番組での原稿に反映した。
情報発信の対象
  • FM OSAKAの放送を聴いているリスナー(主に主婦、料理好きの男性、など)
  • 「ロハスフェスタ」に参加している人たち(6日間で入場者数95,004人)
    前半4日間(生ごみダイエットクイズ参加者 約430人/モニター賛同者数 210枚)
    後半2日間(生ごみダイエットクイズ参加者 約285人/モニター賛同者数 197枚)
支援により期待される効果の具体的かつ定量的な評価方法及び、本支援事業を実施することで見込まれるCO2排出削減量の算定式

【評価方法】

特設のキャンペーンサイトを通じて、FM大阪リスナー約100名のモニターを募集。水きり前/水きり後のアンケート調査の実施
※減らした重さ×2.0513gが今回の活動で減らせたCO2

※間接的効果
[大阪府の世帯数]×[情報到達率(番組の視聴率%)]×[生ごみダイエット代作戦を実践した家庭の割合(行動喚起率%)]×[生ごみダイエットによる年間平均CO2削減量]×[実施期間(実施月数/12ヶ月)]=番組を聴いた人が1年間に削減するCO2

【評価結果】

84世帯水切り前の生ごみ量:179,407g 水切り後の生ごみ量:157,876g
84世帯総水切り量:12,308g 1日あたりの水切量:36.8g
平均喫食数:4.8食/日 食数あたりの水切量:7.7g

■標準生ごみ1tを、トラックによる収集と運搬、焼却の従来の方法で処理すると2,051.3kgのCO2が排出される。

  • 生ごみ1tの運搬に要する燃料から排出するCO2量・・・・・15.9kg-CO2
  • 生ごみ1tの焼却に要する燃料から排出するCO2量・・・・1979.0kg-CO2
  • 生ごみ1tが燃焼するさい放出するCO2量・・・・・・・・・56.4kg-CO2

1tで2051.3kg-CO2だから、1kgあたり2.0513kg-CO2、1gあたり2.0513g-CO2

水切り前の生ごみ量:179,407g → CO2排出量:179,407g×2.0513g-CO2=368,017.5791g
水切り後の生ごみ量:157,876g → CO2排出量:157,876g×2.0513g-CO2=323,851.0388g
368,017.5791g-323,851.0388g=44,166.5403g=44.2kg-CO2
(モニター84世帯がそれぞれ1週間で減らしたCO2量)

※間接的効果
[大阪府3,970,395世帯]×[番組レーティング0.7%]×[行動喚起率 約20%]×[1世帯あたりの1週間の生ごみダイエットによるCO2削減量44.2kg-CO2]×52週=12,776t-CO2

連携事業実施における評価と課題

メディアの立場から見た評価と課題

今回の連携事業に対する評価と課題

今回の連携事業のメディアの支援、広報活動に関して工夫した点はどのようなことか。
  • 自らも主婦であるDJを担当にさせたことにより、実感のこもった話をすることができた。
  • NPO代表の太田さんを毎週番組に出演させることにより、「生ごみダイエット」に親近感をもってもらえた。
  • 実際に「生ごみダイエット大作戦」を試してくれたリスナーを電話出演させることで、リスナーと同じ立場の人の意見も放送することができた。
  • ポッドキャストを展開し、ラジオの放送を逃しても後からネット上で聴いてもらえるようにした。
  • ダウンロードすれば誰でも使える「チャレンジシート」をネット上にアップした。
  • 「ロハスフェスタ」という多くのお客さんが滞留している場所で「生ごみダイエット大作戦」のPRができた。
  • 「ロハスフェスタ」で実施したクイズに参加した人には抽選でプレゼントが当たる仕組みにし、クイズの参加誘導を行ったが、当たる賞品は各企業から頂戴し、生ごみや環境関連のものに限定した(三角コーナーの袋や環境絵本、食べ切りレシピ本など)。
メディアとNPO、NGO 等民間団体が連携し、活動することによって、メディアにとってはどのような成果や効果が得られたと考えるか。また、課題や問題点としてどのようなことがあげられるか。

【成果、効果】

  • ラジオという生活密着型のメディアにおいて、「生ごみ」というこれまた生活感あふれる話題を毎週提供できた。
  • 「生ごみ」を減らすことが「地球温暖化防止につながる!」ということを知らなかった人たちに「気づきのキッカケ」を与え、生ごみダイエット以外でも地球にやさしいことをしていこうというメッセージを局として発信することができた。
  • 「ロハスフェスタ」という環境省も関わっているイベントで、「生ごみダイエット」というロハスの理念の真ん中のコンテンツを提供することができた。

【課題・問題点】

モニターの参加意志のある人から、実際に生ごみ量を測って送ってもらう「チャレンジシート」を返してくれる割合をもう少し上げていきたい。

今回の連携事業をふりかえって、メディアは連携したNPO、NGO 等民間団体をどう評価するか。連携してよかった点、課題・改善点としてどのようなことがあげられるか。

【評価、課題・問題点】

  • エコトーンは「生ごみダイエット大作戦」以外にも、「リユース食器」の活動など、幅広い地球温暖化対策活動をされているため、この団体と活動できたことにより、FM大阪局員やDJの知識量も増やしてもらうことができた。
  • 課題、改善点については、特にあげることはないが、この活動を機に、今後も定期的にエコトーンと協力して、番組企画やイベント実施などを行っていきたいと考えている。

今後の活動に対する期待、抱負

今後もメディアとNPO・NGO等民間団体が連携して活動を行う場合、どのようなことが期待できるか。

コーナーは一旦終了しているが、番組内での話題として定期的に「生ごみダイエット大作戦」を振り返ったり、他の時間帯を聴いている別のリスナーにも訴求するため、他ワイドでも「生ごみダイエット大作戦」の話題を出す。

今後もこのような連携事業を実施する意向や新たな展開の可能性はあるか。

エコトーンが実施している他の活動(例えばリユース食器普及)についても、番組で定期的に紹介していこうと考えている。

今回の事業の成果や課題を踏まえ、これから活動を行うNPO、NGO 等民間団体及びメディアが参考にできる点や助言としてどのようなことがあげられるか。

【NPO・NGO等民間団体に対して】

活動していて「何かPRしたい!」「ボランティア募集したい!」というようなことが発生した場合は、気軽にFM大阪にお声がけいただき、PRすることで、「放送を通じての地球温暖化防止」に協力できればと考える。

【メディアに対して】

FM大阪のもっている媒体(放送、タイムテーブル、WEBなど)以外の、他メディアとの絡みにも発展させていけばよいと思った。特に「食べ切りレシピ」の料理教室はテレビで放送してもよいコンテンツだったように思う。

NPO、NGO 等民間団体の立場から見た評価と課題

今回の連携事業に対する評価と課題

今回の連携事業のNPO、NGO 等民間団体の本体活動に関して、工夫した点はどのようなことか。
  • なるべく多くの方々に情報が伝わるよう、番組ディレクターや作家、DJとのコミュニケーションを密にとり、身近な事例を多く取り入れた情報発信に努めた。
  • また、情報発信がラジオにのみとどまらないよう、イベントなどでの活動にも力を入れることで、多方からのアプローチに努めた。
メディアとNPO、NGO 等民間団体が連携し、活動することによって、NPO、NGO等民間団体にとってはどのような成果や効果が得られたと考えるか。また、課題や問題点としてどのようなことがあげられるか。

【成果、効果】

これまでアプローチできていなかった、環境に興味関心のない層にアプローチすることが出来たと同時に、環境団体の企画ということを全面に出すのでなく、番組とのコラボ事業というアプローチを行ったことで、これまで保有していないネットワークの構築や、活動パートナーの獲得につながった。また、番組を展開することで、団体の信用や信頼もアップすることが出来、これからの活動を進めやすい環境づくりにつなげることが出来た。

【課題・問題点】

番組のリスナーを活動に巻き込む仕組みづくりに課題が残り、目標人数のモニターを集めきれなかったことは課題である。情報発信のみならず、参加のデザインをいかに共につくれるかを念頭においた企画づくりをすべきであったと考えている。

今回の連携事業をふりかえって、NPO、NGO 等民間団体は連携したメディアをどう評価するか。連携してよかった点、課題・改善点としてどのようなことがあげられるか。

【評価、課題・問題点】

  • メディアの使い方やおつきあいの仕方など、番組制作を共に行う中で、たくさんの学びがあった。これは、担当いただいたみなさんのきめこまやかなサポートがあったからこそだと思っている。
  • メディアの立場、NPOの立場などの垣根を越えて、共に活動を創造できたことは特筆すべき点であると考える。
  • しかし一方でメディアに頼りすぎてしまった部分が多々あり、情報発信を行えば参加者が増えるという訳ではないことが課題として残ったが、これは企画のつくり方、進め方で解決できることが確認された。

今後の活動に対する期待、抱負

今後もメディアとNPO・NGO等民間団体が連携して活動を行う場合、どのようなことが期待できるか。

これまで地域や社会の課題としてあるものの、可視化/可聴化されていない事項を共に議論し企画づくりを実施することで、大きな声や動きにつなげられる。また、活動の幅を広げる仲間や視点を持つことにつながる。

今後もこのような連携事業を実施する意向や新たな展開の可能性はあるか。

今回の経験をもとに、いろいろな可能性を見出すことができた。

今回の事業の成果や課題を踏まえ、これから活動を行うNPO、NGO 等民間団体及びメディアが参考にできる点や助言としてどのようなことがあげられるか。

【NPO・NGO等民間団体に対して】

民間団体で日常的に使用している言葉は一般には伝わりにくい。

【メディアに対して】

伝わりにくい言葉や内容をかみ砕きつつもいかに本質的な部分に近づけられるかを民間団体との議論の中で見つけて欲しい。