NPO・NGO等の民間団体とメディアとの連携支援事業 民間団体とメディアの連携を応援!

平成27年度採択案件

おかげさまAction!
~住むひとも、来たひとも~

メディア名:三重エフエム放送株式会社

メディアは、行政・大学・団体・民間企業などの参画者で構成される「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」と連携し、観光客や市民に向けて電気自動車の普及活動を行うキャンペーン「おかげさまAction!」を展開した。
具体的には、電気自動車を使った観光モニターツアーをメディアと民間団体で共同運営し、ラジオ番組で参加者募集や活動紹介を積極的に行った他、伊勢市内で開催される電気自動車の啓発イベントや試乗会等にリポーターを派遣する等により、伊勢市民のみではなく観光客に対しても地球温暖化問題や、電気自動車の魅力を発信し、低炭素社会実現のための具体的なアクションを提案した。

NPO・NGO等民間団体による今回の申請に係る活動について(実績)

活動の目的(背景、動機)

「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」は、電気自動車等を活用した移動手段の新たな使い方を検討し取り組みを進めることで「地球環境に配慮した、資源やエネルギーが大切にされる循環型のまち伊勢」を創造することを目的として2012年8月に設立。協議会の理念のもとに参画者の具体的な取り組みと役割を共有し、新たな豊かさを実感できる低炭素社会の創造に向けた取り組みを着実に進めていくことを目的としている。

活動の内容

伊勢市では2013年に式年遷宮が行われ、それ以降多くの観光客が訪れている。この機会を協議会の取り組みを多くの方に知っていただくチャンスと考え、市民や観光客が共感して携われる試みや、電気自動車等が活用されている姿を多くの方に見ていただく活動を行ってきた。

  • ラジオ番組「おかげさまAction!収録風景(伊勢市観光協会インタビュー)
  • ラジオ番組「おかげさまAction!」収録風景(電気自動車の充電体験レポート)
  • ラジオ番組「おかげさまAction!」収録風景(日産リーフ乗車体験)
  • ラジオ番組「おかげさまAction!」収録風景(エコスタンプラリースポット 伊勢 安土桃山文化村)
  • 伊勢市環境フェアに出展した電気自動車
  • エコモニターツアー風景
  • 伊勢楽市の自転車タクシー
  • みえ環境フェア2015での電気自動車の展示
  • みえ環境フェア2015での燃料電池自動車の展示
  • みえ環境フェア2015の様子
活動の実施方法(実施場所、実施体制、スケジュール等)

【実施場所】

主に伊勢市や市内の観光施設及び企業ほかイベント会場

【実施体制】

協議会形式(団体及び組合・行政・民間事業者)
協議会の構成メンバー39団体のうち、関連する地域の団体等により作業部会を設置し、地域の特性を生かしてそれぞれの取り組みを進めた。

【実施内容】

①EVを使った観光プランモニターツアーの実施

「観光プランモニターツアー~電気自動車で伊勢の歴史や文化を体験し、地域の人ととも出会う~」を実施。協議会で導入した一人乗り電気自動車「コムス」や二人乗り電気自動車超小型モビリティNTN・電気バスなどを活用。

②EV等の普及啓発

伊勢市環境フェア・みえ環境フェア2015で電気バス等の展示・EV試乗会等を行った。

③充電器マップの活用やホームページ等の更新

協議会に参画している三重県や伊勢市と事前調整して観光企画等を共に進めるとともに、三重県や伊勢市のHP等広報媒体等も活用して連携して情報発信した。また、関連する観光関係の部署とも連携して企画を実施した。独自に作成した充電器設置場所を示すピクトグラムの普及にも取り組んだ。

メディアによる支援又は広報について(実績)

支援又は広報の方法(実施場所、実施体制、スケジュール等)

【実施媒体】

三重エフエム放送株式会社

【実施体制】

  • 営業部(協議会対応窓口)-放送部(本イベント各番組イベント等調整及び・タレント・アナウンサー・番組制作等行う)
  • 協議会に参画している三重県・伊勢市の協議会窓口と連絡・連携していった。

■実施スケジュール

①エコドライブキャンペーン

8月24日14:30~(リポート5分)

②観光モニターツアー (募集5名4名参加予定)も雨天前日中止

8月7日~8月20日 40秒CM × 50本
『FUN TO SHARE 観光モニターツアー募集告知』編

③観光モニターツアー(募集5名5名参加)

9月18日~9月25日 40秒CM × 15本
『おかげさまACTION!観光モニターツアー募集告知』編

④伊勢市環境フェア(25,000名参加)

10月1日~10月11日 40秒CM ×14本
『おかげさまACTION!伊勢市環境フェア』 編

⑤伊勢市環境フェア

10月12日 14:30~(リポート5分))

⑥おかげさまACTION!エコスタンプラリー(266名参加)

9月19日~10月30日 40秒×94本

情報発信の対象

三重エフエム放送は三重県の県域ラジオ局でもあり幅広く聞いていただいているが、今回の情報発信の対象としては伊勢神宮を訪れる観光客年間1,000万人。そのうち車を使って訪れる観光客は都市部でない地理的・利便的要因から約7割(車1台2.5人程度とすると280~300万台が観光で伊勢市を訪れている。)その700万人の中のラジオリスナーを対象とした。

支援により期待される効果の具体的かつ定量的な評価方法及び、本支援事業を実施することで見込まれるCO2排出削減量の算定式

【評価方法】

CO2排出削減量(年間)=車で伊勢に訪れる観光客×情報到達率×行動喚起率×エコカー乗り換えによるCO2排出削減量

※車で伊勢に訪れる観光客=7,000,000人(伊勢市「伊勢神宮」を訪れる観光客年間1,000万人。そのうち車を使って訪れる観光客は都市部でない地理的・利便的要因から約7割・伊勢市統計より)

※情報到達率=1.0% (車でのエフエム三重聴取率・月曜~日曜までの三重県内車内での個人ラジオ聴取率平均 ビデオリサーチ社)

※行動喚起率=94%(※期間中実施したエコスタンプラリーアンケートより・優しい自動車をあなたの生活に取り入れたいと考えた方260名中244名)

※エコカー乗り換えによるCO2排出削減量=800(kg-CO2/年間)
環境省エコアクションの温室効果ガス削減効果算定事例より1,000~1,500CCクラスのガソリン乗用車をハイブリット車に買い替え年間で平均10,000km走行すると想定

【評価結果】

CO2排出削減量(年間)=7,000,000×1.0%×94%×0.8tCO2=52,640t-CO2

連携事業実施における評価と課題

メディアの立場から見た評価と課題

今回の連携事業に対する評価と課題

今回の連携事業のメディアの支援、広報活動に関して工夫した点はどのようなことか。
  • 連携団体が39団体と多く番組では情報や団体が偏らない様に配慮した。
  • メディアは連携だけでなく応援していくとスタンスをとり、団体が困られている点をケアするよう努めた。
メディアとNPO、NGO 等民間団体が連携し、活動することによって、メディアにとってはどのような成果や効果が得られたと考えるか。また、課題や問題点としてどのようなことがあげられるか。

【成果、効果】

伊勢市と言う、とかく観光や伊勢神宮といった画一的な情報発信になりがちなところを今回は半年に渡り観光以外あるいは観光に寄り添い地道に伊勢で活動されている団体等を紹介できたことは成果だった。

【課題・問題点】

非常に沢山の情報をいただいたが時間と番組尺等の問題からすべてを取り上げることが中々出来なかった。また循環型・持続可能な事業が多く今後どのような感じでこの取り組みを広く県民に伝え続けるかが課題である。

今回の連携事業をふりかえって、メディアは連携したNPO、NGO 等民間団体をどう評価するか。連携してよかった点、課題・改善点としてどのようなことがあげられるか。

【評価、課題・問題点】

  • 団体に参画して頂いた窓口の三重県、伊勢市が間に入っていただき非常にやりやすかった。
  • 情報や団体の偏り等中々メディアから指定できないものを調整いただいたことが非常に進めやすかった。

今後の活動に対する期待、抱負

今後もメディアとNPO・NGO等民間団体が連携して活動を行う場合、どのようなことが期待できるか。

今後の地域創生および多様な価値観を情報発信するうえでも様々な活動をされているNPO・NGO等の民間団体と活動することは社会的意義があり、今後非常に期待の持てる手段だと思う。

今後もこのような連携事業を実施する意向や新たな展開の可能性はあるか。

当社も今年で30周年を迎え地域環境マネージメント取得や社内外でのエコ活動など社会貢献を考えたとき同じような思いを持たれている団体様があれば是非連携していきたいと思う。

今回の事業の成果や課題を踏まえ、これから活動を行うNPO、NGO 等民間団体及びメディアが参考にできる点や助言としてどのようなことがあげられるか。

【NPO・NGO等民間団体に対して】

  • 地方の時代でもあるので地域ならではの課題や解決方法を問題提起していくことが共感を得やすい方法だと思う。
  • またちいさなことも含め実績等は様々な記録媒体で残していくことが必要だと思う。

【メディアに対して】

特に限られた人数のローカル局では一人何役もこなし特に調整頂ける自治体等の協力者を得ることが重要だと思う。

NPO、NGO 等民間団体の立場から見た評価と課題

今回の連携事業に対する評価と課題

今回の連携事業のNPO、NGO 等民間団体の本体活動に関して、工夫した点はどのようなことか。

一般市民の方が参加しやすいイベント(電気自動車等を活用したモニターツアーや電気自動車等で周る「エコスタンプラリー」等)を中心に、メディアから番組内でお知らせするよう工夫するとともに、一般の方にはややわかりにくい電気自動車のメリットや活用事例について、協議会の取組にかかわる様々な立場の多くの方々から、わかりやすい言葉や事例で紹介いただくよう工夫した。

メディアとNPO、NGO 等民間団体が連携し、活動することによって、NPO、NGO等民間団体にとってはどのような成果や効果が得られたと考えるか。また、課題や問題点としてどのようなことがあげられるか。

【成果、効果】

これまで協議会で取り組んできた広報は、イベント等で直接情報をお伝えするケースや、HP等をご覧いただく程度でしかなく、多くの方々に協議会の取組を知っていただき、地球温暖化防止につながる行動を起こしていただくのが課題であったが、公共の電波で広く情報発信することで、様々な方々に協議会が進める地球温暖化防止の取組をお知らせすることができた。特に、地球温暖化防止のツールが電気自動車であったため、FMの視聴者であるドライバーに直接情報を届けることができたのが良かった。

【課題・問題点】

当協議会の事業スケジュールは天候に左右される屋外活動等も多く、放送スケジュールとのマッチングが難しかった。

今回の連携事業をふりかえって、NPO、NGO 等民間団体は連携したメディアをどう評価するか。連携してよかった点、課題・改善点としてどのようなことがあげられるか。

【評価、課題・問題点】

  • FM三重が、低炭素社会づくりを目指す、伊勢市におけるモデル事業及び、伊勢市の観光スポットやイベント、また、EV等のメリットや楽しさを紹介いただいたことで、協議会の取組「おかげさまAction!」を多くの方に知っていただき、地球温暖化防止に取り組むきっかけとなったと考える。
  • リスナーと思われる一般の方々からも反響があった。
  • アンケート調査でも、昨年度に比べて「おかげさまAction!」の認知度が向上した。
  • 当協議会への配慮から、当協議会の意向を尊重した事業進行をいただいたが、メディア側からの提案をさらに充実するとより多くの効果があったものと思われる。

今後の活動に対する期待、抱負

今後もメディアとNPO・NGO等民間団体が連携して活動を行う場合、どのようなことが期待できるか。

「電気自動車等を活用した伊勢市低炭素社会創造協議会」のさまざまな活動が、メディアによって広報されることにより、伊勢市民をはじめ、三重県の他の地域においても、低炭素なまちづくりの意識が高まり、伊勢市以外の県内市町において同様の取組に関心を示し、実行に移す団体が増えることが期待できる。

今後もこのような連携事業を実施する意向や新たな展開の可能性はあるか。

行動計画「おかげさまAction!~住むひとも、来たひとも~」は、2012年度から10年間の計画であり、今後も協議会の活動を、さまざまなメディアと連携して情報発信していきたい。

今回の事業の成果や課題を踏まえ、これから活動を行うNPO、NGO 等民間団体及びメディアが参考にできる点や助言としてどのようなことがあげられるか。

【NPO・NGO等民間団体に対して】

自らの団体の活動内容や魅力を存分に発信できるよう、活用できるコンテンツを整理したうえでメディアと緊密に連携をとり、計画的にメディアとともに行動することが重要であると考える。

【メディアに対して】

地域のことを知って理解したうえで連携して取り組んでいただくという面と、外からの斬新な視点に立ち新しい側面を発見していただくという面の、両面で進められるのが良い結果を生むと考える。