Jリーグ発足時に加盟した10チームのひとつである清水エスパルスは、環境活動に力を入れているプロサッカーチームでもあります。サポーターやスポンサー各社と一体になって取り組む「エスパルス エコチャレンジ」を2008年よりスタート。様々な取組を行い、2010年には「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞、さらに2012年には「カーボン・オフセット大賞環境大臣賞」を受賞するほどの実績を上げています。

「エスパルス エコチャレンジ」の一環として取り組んでいるのが、グラウンドの整備作業の際に生じる小さな芝生の株を利用し、静岡県内の学校や幼稚園・保育園、施設などの校庭・園庭の芝生化をポット苗方式で進める「しずおか校庭芝生化応援団」活動です。清水エスパルスのメインスタジアムである「IAI日本平スタジアム」は6年連続でJリーグのベストピッチ賞を受賞しているほど、美しい芝で知られていますが、この芝を維持管理している有限会社グリーンマスターズ清水の佐野忍代表取締役が芝生の育成を技術的に支援しています。
「苗の植付けを行い、育てられて芝生のグラウンドが完成すると『芝生開きの会』を行います。この会にエスパルスの選手やマスコットキャラクターのパルちゃんなどが駆けつけて、一緒にグラウンドの完成をお祝いするんですよ。地元のヒーローですから、子ども達は大喜びなんです」と、「しずおか校庭芝生化応援団」の一員であり、清水エスパルスのエコサポーター企業でもある鈴与商事株式会社の土屋修一総合取引推進室長。「芝生は子ども達が転んでもケガをしにくいですし、太陽エネルギーの熱を芝草が吸収するので、以前より涼しさを感じるようになって外で遊ぶ機会が増えたと喜んでもらっています」

<6年連続ベストピッチ賞を受賞しているIAI日本平スタジアムの美しい芝(左)。「しずおか校庭芝生化応援団」の芝生開き会(右)。選手やマスコットマスコットキャラクターのパルちゃんも一緒にお祝い!>

サポーターが気軽に参加できる取組も数多く用意されています。ホームゲームのスタジアムでは、ゴミ分別をサポーターに徹底して呼びかけ、紙コップ専用リサイクル回収ボックスを設置。紙コップはリサイクルされてスタジアムにトイレットペーパーとして戻ってくる仕組みです。紙コップの回収量と回収率の実績をマッチデイプログラムなどでこまめに報告することでサポーターの意識向上を図り、2009シーズンの45.8%から2014シーズンは89.8%(10/26現在)まで回収率が上がっています。
また、ホームゲーム終了後はスタジアムの清掃を手伝う「クリーンサポーターズ」が活躍。初回参加時にエンブレムワッペンがプレゼントされ、試合直前の主審にボールを渡し、審判団と記念撮影できる「リスペクトキッズ」への応募資格がクリーンサポーターズのキッズ限定で与えられることも!

<回収率が年々上がっている紙コップ専用リサイクル回収ボックス(左)。ゴミは分別を徹底しています(右)>

環境活動をテーマとした「エコマッチ」の開催も毎年企画しています。2014年10月22日には、地球温暖化の現状や環境省の取組への理解を促進する「Fun to Shareマッチ」が開催されました!スタジアム内の大型ビジョンで「Fun to Share」の紹介映像や選手のメッセージが流れたり、環境省ブースでFun to Share個人サポーター登録を受け付け、たくさんの方の登録をいただきました。

<Fun to Shareマッチでは、大型ビジョンや選手入場などでFun to Shareをアピール!>

「エスパルスのスタジアムはキレイだと褒めていただけることが多いのですが、ゴミ分別の取組やクリーンサポーターズの活動が知られていく中で、ゴミを持ち帰るサポーターが増えてきたことも大きいと思っています」と、清水エスパルスの運営会社である株式会社エスパルス森谷理広報室長。「ゴミ分別やリサイクル、クリーンサポーターズの活動、エコマッチの実施など、エスパルスの取組をサポーターはよくわかっているんですよ。こまめにホームページや広報誌で情報をチェックしてくれていますし、継続的に環境活動を行っているので、サポーターのエコ意識が浸透しています」

これらの「エスパルス エコチャレンジ」の取組は、2007年12月にプロスポーツチームとして日本で初めて「カーボン・オフセットクラブ化宣言」をしたことから始まりました。スタジアムの駐車場台数から計算した自家用車での来場によるCO2排出量を始め、シャトルバス、電力消費、ゴミ処理など、ホームゲームで排出するCO2(カーボン)を相殺(オフセット)する商品を購入することを宣言したのです。
「できる限りCO2排出量を削減する努力をしつつ、2008年から2012年までの5年間の排出量相殺のためにブラジルの小水力発電プロジェクトに出資しました。この出資がキッカケで、エスパルスジュニアユースがブラジルに招待され、サッカー活動はもちろん、小水力発電所の見学などの環境学習もする『サッカー&エコ遠征』が実現したんですよ。2013年からの5年間も引き続きカーボン・オフセットを宣言し、中国やインドネシアの小水力発電プロジェクトなどを購入します」(森谷室長)

<カーボン・オフセットの取組から、エスパルスジュニアユースがブラジルに「サッカー&エコ遠征」!>

プロサッカークラブの中でも清水エスパルスの運営は小規模・少人数で、「次世代に快適にサッカーができる環境を次世代に引き継いでいくことは、プロサッカークラブとしての使命。お金が潤沢にあるわけではありませんが、知恵を絞っています」と森谷室長。今後もサポーター、スポンサー企業、さらに地域社会や自治体と一体になって「地球にやさしいサッカークラブ」を目指す取組に注目しましょう!


株式会社エスパルスのFun to Share宣言はこちら

一覧を見る