三洋化成工業は、京都府東山区の紅葉で有名な東福寺の近くに本社・研究所を構える化学メーカー。石油やエチレンなどの基礎化学品に付加価値をつけ、機能的な化学品(パフォーマンス・ケミカルス)を世に送り出しています。「社員の共通の悩みは、何を作っている会社なのか説明しにくいことなんですよ」と総務本部CSR推進部の加藤典一部長は言います。「パフォーマンス・ケミカルスとは、『もっと…』に応えるはたらきを加えた化学品です。例えば、ヘアシャンプーだと『もっと指どおりをなめらかに』『もっとすすぎを楽に』との要望が出ますが、それを叶えるのがパフォーマンス・ケミカルスです」

<創業以来京都市東山区に本社を構える三洋化成工業。パフォーマンス・ケミカルスを得意とする化学メーカーです>

直接私たちの目に触れることはありませんが、三洋化成工業の開発したパフォーマンス・ケミカルスは、様々な環境貢献のために使われています。クルマが環境にやさしくなるためには「もっと燃費を良く」することが求められますが、それに貢献しているのが三洋化成工業の製品「アクルーブ」シリーズです。エンジンオイルの材料のひとつで、オイルの粘度を調整し、低温時にクルマに負担をかけないようにすることで、燃費を改善。アクルーブ1kgあたり、年間19.7kgのCO2削減効果があると試算されています。
また、最近はドラム式洗濯機ですすぎが1回で済み、水や電力を節約できるタイプの液体洗剤が販売されていますが、この液体洗剤にも三洋化成工業の製品「ピュアミールEP-300S」が使われています。「ピュアミールEP-300S」は、少ない量で高い洗浄力を発揮し、泡切れが良くすすぎが短時間で完了するはたらきを持ち、省資源・省エネルギーの液体洗剤を実現するパフォーマンス・ケミカルスです。
さらに、近年は紙おむつがどんどん薄型になっています。これも三洋化成工業の製品で吸水性を高める化学品「サンウェットSG」シリーズが支えています。パルプの使用量が大幅に減り、同じ枚数でも容量が小さくなることで、製造・輸送・廃棄に関わるエネルギーも削減できます。
「他にも使用時だけでなく、製造工程でもCO2を削減するための機能を付加した化学品を多く開発しています。弊社はユーザーの要望を聞き、そのニーズを満たす製品を創り出していますが、現在は『もっと環境に良く』のニーズがどんどん強まっていますね。エンドユーザーである一般消費者の方の環境に対する目が厳しくなり、それに合わせた商品が必要とされ、さらに私たちが作るパフォーマンス・ケミカルスも環境貢献に対応した製品が必要とされているのです」(加藤CSR推進部長)

<「アクルーブ」シリーズはエンジンオイルに添加されることで燃費向上に貢献(左)/洗浄力が高く泡切れの良い洗浄成分「ピュアミールEP-300S」は、すすぎ1回の液体洗剤に使われます(中)/「サンウェットSG」は紙おむつの吸水性を高め、紙おむつを薄型に(右)>

また、製造時の環境配慮も欠かせません。環境活動計画「S−TEC(Sanyo Tactics for Eco Challenge)」を制定し、CO2削減量、エネルギー消費量、化学物質排出量、廃棄物埋め立て処分率など、目標数値を決めて取り組んでいます。
「各工場でコジェネレーション(熱電力供給システム)を導入し、製造で生じた熱をエネルギーとして使うことで、エネルギー効率が良くなりCO2削減につながっています。また、できるだけエネルギーを使わないように工程を見直したり、重油から都市ガスへの燃料転換も行っています」(加藤CSR推進部長)
さらに化学品を扱うメーカーとして、化学物質排出量の削減にも力を入れています。「大気汚染や水質汚濁など、公害に直結してしまう可能性もあるので、まずは安全性を第一に操業し、さらに排出量の削減に取り組んでいます。弊社の場合、ほとんどが大気への排出なので、気体となった化学物質を燃やして無害化する装置や回収装置の導入を進めています」

<三洋化成工業の鹿島工場(左)と衣浦工場(右)。目標数値を設定し、CO2や化学物質排出量の削減に取り組んでいます>

三洋化成工業は2009年に創業60周年を迎えたのを機に、森づくり活動にも取り組んでいます。「京都モデルフォレスト運動」の趣旨に賛同し、京都府和束町で「三洋化成の森」づくり活動として、森林整備に資金提供するとともに、社員や家族などによる間伐や下草刈り、森林・環境学習を行っています。
「毎年60人ほどの新入社員がいますが、新人研修カリキュラムの一環としてほぼ全員が森のボランティアに取り組んでいます。天気によって楽しい年と大変な年があるんですが(笑)社内報でも森づくり活動の記事を掲載しているんですよ」(合田桂CSR推進部RCグループ長)

<間伐をしたり(左)、遊歩道を作る(右)など、森林の整備を行っています。新入社員研修の一環としても活動!>

<森づくり活動は、報告会や(左)、社内報(右)で告知、啓蒙活動を行っています>

今後は限りある資源・エネルギーを「もっと大切に」していくことが求められ、私たち一人ひとりの意識も「もっと省エネ」「もっと長持ち」「もっと少量で」と変えていく必要があります。三洋化成工業の製品は「こんなところにも!」と驚くほど、私たちの「もっと…」を支えています(※)。「もっと低炭素社会に」との願いも、三洋化成工業が化学の力で支えてくれることでしょう。

※参照:「あっ。こんな所にも三洋化成」


三洋化成工業のFun to Share宣言①はこちら

三洋化成工業のFun to Share宣言②はこちら

三洋化成工業のFun to Share宣言③はこちら

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