「ダンロップ」ブランドで知られる住友ゴム工業は、主要事業であるタイヤ事業において、環境配慮型の製品を次々と産み出してきました。2009年には「エコ・ファースト企業」にも認定され、低炭素社会に向けた様々な取組を行っています。

住友ゴム工業の環境配慮型タイヤ「エナセーブ」シリーズは、「ダンロップ」の代表ブランドでもあります。「エナセーブ」の名は、省エネルギー・省資源の「Energy Save」と、自然保護の「Nature Save」の頭文字を取って名付けられたもので、クルマの燃費を向上させるタイヤの開発を進めています。
「タイヤが転がるときは、地面との摩擦熱から起きる“転がり抵抗”があるのですが、この様な摩擦による不要な発熱は、走行に必要なエネルギーを浪費してしまいます。エナセーブはタイヤの転がり抵抗を低減することで、クルマの燃費、CO2削減に貢献しています」(宮﨑眞一安全環境管理部長)
2014年に発売された乗用車用の主力モデル「エナセーブEC203」では、転がり抵抗の低減に加えて、摩耗を抑えることで耐久性も向上。他にもミニバン用、トラック・バス用など、多彩なラインナップが用意されています。
「お客様が環境に敏感になってきて、環境性能に対する要求が高くなっています。当社では2008年比50%の転がり抵抗低減*1を目指し、開発を進めてきました。2014年9月には目標を実現した製品「エナセーブNEXT」を発売しました。転がり抵抗を大幅に低減させ、エナセーブ史上NO.1の低燃費性能を実現し、ウエットグリップ性能とともにタイヤラべリング制度*2における最高ランク「AAA-a」を達成しています」(宮﨑安全環境管理部長)

*1:2008年当時におけるダンロップの市販用夏用タイヤ売上上位4商品を自社基準で算定し、その平均値をタイヤの表示に関する公正競争規約に定められた試験方法に換算した結果、50%低減。詳細なデータについては、タイヤ公正取引協議会に届け出てあります。
*2:タイヤの低燃費性(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)をグレード(等級)分けし、ラベル表示することで、お客様へ適切な情報を提供できるように、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が、2010年より業界自主基準として策定しています。

<転がり抵抗低減により、低燃費に貢献する「エナセーブ」。主力モデル「EC203」(左)は耐久性もアップし「より長持ち」するタイヤに。「NEXT」(右)は2008年比50%減の転がり抵抗低減を達成。>

また、限りある資源である石油由来の材料を使わないタイヤの開発にも取り組み、2013年11月にはついに世界初の100%石油外天然資源タイヤ*3を発売。「エナセーブ100」は石油を使わないだけではなく、低燃費、乗り心地、耐久性なども性能を備えた“究極のエコタイヤ”として注目を集めました。一般的なタイヤは、石油由来成分が原材料の56%を占めるだけに、革新的な製品です。
「2001年から『石油を使わないタイヤ』のコンセプトを立てて、本格的に開発に取り組みました。これはタイヤの原材料比から考えると常識外とも言えるコンセプトで、社内でも最初は『本当にできるの?』との声がありましたね。2006年に石油外天然資源の比率70%の「エナセーブES801」を、2008年には97%まで石油外天然資源を使った『エナセーブ97』を発売できたのですが、残りの3%を石油以外の材料に置き換えることが非常に難しく、何度も壁に打ち当たりました」と、開発を振り返る安全環境管理部の大槻正美課長。「この3%は劣化を防ぐ薬品や強度を高めるカーボンブラックなどタイヤには必須の材料でしたが、自然界には存在しない原材料であり、これをバイオマス原料を使って一から創り上げ、ようやく100%が実現しました。バイオマス原料の大きな可能性も見えたので、今後も開発を進めていきます」

*3合成ゴムが主流になって以降(同社調べ)

<石油外天然資源100%の「エナセーブ100」は、厳しい開発・検査をクリアし、低燃費、乗り心地、耐久性などの性能も抜群!>

環境保護活動につながる取り組みにも力を入れています。“100万本の郷土の森づくりプロジェクト”の一環として製品を購入するとマングローブを植樹することを約束するなど、お客様と一緒になって行う活動を目指しています。
「2009年から「Team ENASAVE(チームエナセーブ)」キャンペーンを開始し、エナセーブの売上の一部で、タイやインドネシアでマングローブを植樹しています。森を再生することでCO2を削減し、さらに豊かな漁場を取り戻すことや、自然災害の防止を目指す活動です。スタート当初はクルマ1台分の4本のエナセーブをお買い上げいただくと、マングローブを1本植樹することをお客様に約束していました。植樹したらお客様には絵はがきでお知らせして、『自分ごととして捉えることができる』と好評でした。おかげさまで、目標の100万本は計画を上回るスピードで達成し、6年で147万本もの植樹を行うことができたんですよ」(北条敏明CSR推進室長)
また、日本ユネスコ協会連盟と協業で「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」もスタート。「100年後の子ども達に、日本各地の美しい自然や文化を継承していく」ことをコンセプトに持続可能な社会を目指し、富士山清掃などの活動を行っています。

<エナセーブを買うと、環境保護にも貢献できます。マングローブの植樹や(写真左)、100年後の未来に向けた忍野八海・新名庄川流域清掃活動(右)を行っています>

また、製造時のCO2排出削減、廃棄物排出量削減、国内外の事業所や周辺地域の緑化活動や森づくり活動など、「エコ・ファースト企業」として目標値を設定し、低炭素社会実現に向けて取り組んでいます。「事業活動を通じ、様々な方面で低炭素社会に貢献していきます。今後はますますお客様のニーズが細分化していくと思いますので、『エナセーブ100』の開発で大きな可能性を見出すことができたバイオマス原料開発技術などを活かし、さらに進化した環境配慮型製品を発売したいと考えています」(宮﨑安全環境管理部長)
革新的な「石油を使わないタイヤ」をはじめ、タイヤはどのように進化していくのでしょうか!? 最新の環境貢献技術が詰まった「エナセーブ」の今後に注目しましょう!

<住友ゴム工業の森づくり活動では、森で拾ったどんぐりを拾って苗に育て、植樹する取組を実施!>

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