「環境ナンバー1」を目指すことを宣言し、環境保全活動に取り組んでいる熊谷組。様々な活動の中でも特に力を入れているのが、「エコドライブシステム」の導入です。トラックを運転するドライバーひとりひとりの意識を高めることで、CO2削減を実現しています。

2011年から装備をスタートしたエコドライブシステムは、熊谷組の工事現場を行き来するトラックの運転席に取り付けられています。トラックの燃料消費の状況がリアルタイムに表示され、「エコドライブではない」と判断された時には音声と画面で改善を促します。経営管理本部CSR推進部の西間木朗部長は「1日200km以上走るトラックがエコドライブを心がければ、大きなCO2削減になります。ひとりひとりの心がけの積み重ねが大切なので、意識を高めるためにトラックにエコドライブシステムを装備しています」と狙いを語ります。

<運転席に取り付けられたエコドライブシステム。エコドライブを画面と音声でガイドします>

エコドライブシステムを装備していると、本当にドライバーの意識は変わるのでしょうか?確認するために、掘削された建設汚泥をトラックで運び出す作業が行われている  東京メトロ有楽町線小竹向原・千川間の連絡線設置シールドトンネル工区土木工事現場へ! トラックドライバーに「エコドライブシステムを装着してから、運転は変わりましたか?」と聞くと、「シフトアップを早めに!とよく音声ガイドに指摘されるんですよ。以前は自分の感覚でシフトチェンジしていましたが、もっと早くした方が燃費が良くなることがわかりました。言われなくても、早めのシフトチェンジを意識するようになりました」と答えてくれました。他のドライバーも「アクセルの踏み方に気をつけるようになりました。以前に比べて、燃費が良くなっている手応えがありますよ!」と、意識が高まり、燃費の向上につながっていることを指摘していました。
「運転しながら、常に助手席にエコドライブ指導員がいる感覚ですね。システム導入のイニシャルコストはかかりますが、燃費が良くなることで、長い目で見れば十分に採算が合うので、環境面だけでなくビジネス面でも貢献する取組です」(西間木部長)

<掘削した汚泥を積み込むためにトラックが往来する工事現場。ドライバーもエコドライブシステムで意識が高まったことを証言!>

この工事現場では、他にも様々な低炭素社会に向けた取組が行われていました。例えば、油圧ショベルからトラックに建設汚泥を積み込む際は、どこにトラックが進入すればショベルの回転が最小限になるのか導線設計され、トラックの停車位置を示すラインが引かれています。毎朝行われる朝礼では作業確認や安全確認と共に、エコドライブや節電に関する周知徹底が行われています。さらに掘削した建設汚泥は中間リサイクル施設で100%リサイクルされ、宅地造成に使用されています。

<油圧ショベルの回転を最小限にする位置に、トラックの停止位置ラインが引かれています>

<朝礼で安全確認やエコドライブを周知徹底。現場には省燃費運転を促す掲示も>

都心の交通網は、各線間の乗り入れが増えるなど複雑になったため、一カ所でのトラブルが大きく影響することも。遅延などでスムーズな運行ができなくなると、無駄なエネルギー消費にもつながってしまいます。「この東京メトロ有楽町線小竹向原・連絡線設置シールドトンネル工区土木工事は、みなとみらい線・東横線の乗り入れで、トラブルの影響が広範囲に及び復旧に時間がかかる課題を解決するために、小竹向原駅で副都心線と有楽町線がクロスする平面交差を、補助線を作ることで解消する工事です。現在は上り線のみの開通ですが、ダイヤの乱れからの復旧時間の短縮に効果を上げています」と、有楽町線向原シールド作業所の山上享作業所長。「利便性を高め、無駄なエネルギー消費を削減するための工事が、多くのエネルギーを使いながら行われていたのでは、意味がありません。エコドライブシステムは、プロジェクト全体として環境に貢献するために欠かせないシステムになっています」
今後も、熊谷組ではエコドライブシステムを活用した工事が行われます。今回取材したシールドトンネル工区土木工事はもちろん、プロジェクト全体として環境に配慮した熊谷組の工事の完成が楽しみです!

<利用者のサービス・利便性向上のための大規模工事。完成する日が楽しみです!>

<安全と環境に配慮した工事を取り仕切る山上作業所長>

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