見えないところで、しっかりと機械を支えている“Oリング(オーリング)”の存在を知っていますか?Oリングとは、リングを切った断面が“O(オー)”形のリングのこと。液体や気体が漏れないように密封するために使われる部品で、いわゆる“パッキン”です。Oリングは単純な形状だからこそ、油圧や空圧で動く機械や、自動車、航空機、様々な製造装置など使用用途が広く、あらゆる箇所で使われています。桜シールは、Oリングの中でも付加価値の高い高機能品を主に開発・製造するシール材メーカー。高機能化する工業・産業を密かに支えています!

<断面が“O”字の形をしたOリング。単純な形状だからこそ、仕様用途は様々>

「Oリングは単純な形だからこそ、小さなスペースで利用することができます。色々なところで利用されており、例えば家庭では水道管やガス管に使われていますし、高温と圧力をかけて短時間調理できる圧力鍋のパッキンなどもOリングが多いと思いますよ」と宮崎杉太郎営業部長。「どんな環境で使うのか、用途に合わせて材質やサイズが異なります。Oリングの材質はゴムが多いのですが、強い圧力や超高温の中でも、あるいは普通の素材ならば溶けてしまうような化学品に接触しても、耐えることができる材質を用いる必要があります。それに様々なサイズを掛け合わせることになるので、Oリングの種類は膨大になるんです」

<よく見かける形状のバルブ。実はOリングがいくつも使われています>

様々な用途に使われているOリングですが、性能に対する要求は高度化し、さらに機械に与える影響も高まっています。Oリングは小さな部品ですが、無数にある種類の中から適したものを選ばないと機械本来の性能が発揮されず、無駄なエネルギー消費につながります。「適したOリングを選べばこんなに無駄な交換をしなくて済むのに、と感じる現場に出くわしたことは何度もあります。また、流体を密封するための部品ですから、Oリングが合わないと環境に悪影響を与える液体や気体が漏れることもあります。最悪なケースでは、大きな事故にもつながることもあり得ます」(辻有人管理部長) 例えば、圧力に対してOリングの強度が十分でないと破損してしまいます。あるいは、一般的なゴム素材のOリングではあっという間に破壊されてしまうような化学品の密封に使われることもあります。「小さな部品のため、きちんと検討せずにOリングを選んでしまうお客様も少なくありません。事前に相談していただければ対処もできるのですが、小さな部品という製品の特性上、実際に使用するお客様まで数社ほど挟んでいることも珍しくなく、最終的にはどこで使われているのか、すべてを把握することはほぼ不可能です。Oリングが合わず、機械に不具合が出てから慌てて調べて連絡してくる方も多く、100円のOリングを納品するために遠距離のバイク便を飛ばすことも珍しくありませんよ」(辻管理部長)

このOリングの重要性や選定方法をアピールするために、桜シールではホームページでの情報提供に力を入れています。桜シールのサイトは、「Oリング図書館」と言いたくなるほどの充実ぶり!Oリングの密封原理、原材料や耐性の違い、選定方法や取扱上の注意に至るまで、Oリングのあらゆる情報が掲載されています。辻管理部長は「Oリングの一般的な情報について掲載しているので、他社さんのOリングを使っている方々であっても、気兼ねなく活用して欲しいです。」と呼びかけます。
「Oリングの役割や重要性、選定方法について広く知ってもらうことを目的としています。選定方法については、温度、圧力、接触対象の3点を把握していれば、難しいものではありません。Oリングの選定を間違えると環境に悪影響を与えてしまいますので、弊社がOリングの情報を提供することは、環境貢献につながると考えています」

<Oリングについての情報が網羅されている桜シールのサイト(http://www.sakura-seal.co.jp)。
正しいOリングの知識と選定方法がわかります!>

情報提供だけではなく、桜シールではOリングの製造においても環境に配慮した取組を行っています。数万種類を超える製品数があり、さらに高度化する要望に応えて次々と新製品を開発していく中で、「いかに不良品や廃棄物を出さずに製造できるか、設計段階から念頭において開発しています」と宮崎営業部長。「同じ用途のOリングでも、徐々に品質を向上させて、環境や性能に貢献できる製品を開発しています。昔から使っているOリングを何となく選ぶのではなく、新しくなった製品も検討してほしいですね」

低炭素社会の実現に向けて、様々な環境対応製品が登場していますが、製品自体はもちろん、製品を製造する現場でもOリングの存在は欠かせません。Oリングは、私たちひとりひとりの環境貢献を密かに下支えしてくれています!

<Oリングについての正しい情報を提供することで環境に貢献したいと語る宮崎杉太郎営業部長(左)と、辻有人管理部長(右)>

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