うず高く積み上がったトレーが、次々と人の手によって仕分けされ、加工してリサイクルされていく…トレーメーカーであるエフピコの選別センター・リサイクル工場の光景は、まさに"圧巻"のひと言。スーパーマーケットなどで食材の容器包装に使われ、リサイクルできると知らなければ「ゴミ」として捨ててしまいがちなトレーが、大切な資源であることを再認識させられます。
「食品の容器包装に使われたトレーは、スーパーマーケットの店頭などで回収され、このリサイクル工場にやってきます。エフピコでは、できるだけ多くの人に現場を見てもらおうと、全国で年間約20,000人もの工場見学を受け入れているんですよ」と、環境対策室関東リサイクル工場駐在の千葉清彦マネージャー。「工場見学をしていただくと、『これからはトレーをきちんと回収ボックスに戻します!』と皆さんに納得してもらえるんです」

<うず高く積まれたトレーが次々と仕分けされていく。家庭ではトレー自体の分別は不要!>

<選別されたトレーは、破砕・洗浄・溶解などの工程を経てリサイクル原料に>

エフピコのトレー回収は、1990年にスタートしました。「当時はゴミを出す企業に対して、アメリカを始め世界的に批判が高まっている時期でした。使い捨てはダメ、という風潮の中、これまでの使い捨てトレーではいずれビジネスが成立しなくなるのではないかと危機意識を持ったのがキッカケです」と千葉マネージャー。回収された発泡スチロールトレーを「ペレット」と呼ばれる粒状のリサイクル原料に加工し、再びトレーにする「エコトレー」を開発し、世界で初めて「トレーtoトレー」の流れを確立しました。さらに、2008年には透明容器から「エコAPETトレー」に、2010年にはペットボトルと透明PET容器からPET再生材にリサイクルして再びPET素材の透明容器にリサイクルする技術も確立し、リサイクルできる素材を拡大しています。
「スーパーで使われているトレーをよく見ると『エコトレー』マークが付いているものがあります。それが、エフピコで作られたリサイクルトレーです。『エコトレー』が使われた商品を購入すれば、環境に貢献することができます。また、その『エコトレー』からも再び『エコトレー』を作ることができますので、家庭で捨てずにまた回収ボックスへ戻してください」(千葉マネージャー)

<「エコトレー」マークはリサイクルトレーの証。「エフピコ」マークにも注目!>

<リサイクル原料となるペレット。白色ペレットはトレーに、黒色ペレットは雑貨や楽器の素材に>

実は、リサイクルの優等生と言われるペットボトルの回収率85%に対し、トレーのリサイクル回収率はまだまだ低いのが現状。エフピコのトレー出荷量と回収量で、まだ約30%の回収率にとどまっています。
エフピコのリサイクル工場の処理能力は、トレーの回収率アップを見越してまだ余裕十分。このリサイクル工場では多くの知的障がい者が雇用され、「知的障がいのある社員は、その特性を生かした仕事に従事していただいており、エフピコのリサイクル工場では欠かせない戦力です」と、千葉マネージャー。回収率アップは資源を有効活用するとともに、障がい者の雇用機会の拡大にもつながるのです。

<環境対策室メンバーとリサイクルセンター勤務の知的障がい者社員と記念写真。明るく、お互いを尊重し合うとても良い雰囲気!>

リサイクルされたエコトレーやエコAPET容器は、素材を有効活用しているだけでなく、製造工程でもCO2を削減しています。新しい原料(原油)から作られる「バージン素材」に比べて、リサイクル素材のCO2排出量は約3分の2。また、価格高騰が続く原油を原料とするバージン素材は価格が安定しませんが、リサイクルトレーは調達価格が安定しているメリットもあります。
「より安定した価格でエコトレーを流通させるには、やはり回収率を上げる必要があります。トレーリサイクルはエフピコだけではできません。トレーを使った消費者の方々が洗って店頭に返却し、スーパーなどの小売店が店頭で回収し、包材問屋が納品の帰りの便で引き取り・運搬し、エフピコで原料に再生する。すべてのポイントで皆さんのご協力があって、リサイクルが成立しているのです」(千葉マネージャー)

<トレーは3層構造。リサイクル素材から作られた中間層のシートの上下面に、フィルムが貼られている>

大切な地上資源を国内で循環利用することで資源の枯渇を回避し、CO2削減にもつながるエフピコ方式のリサイクル。トレーや透明容器、ペットボトルを捨てずに軽く洗い、スーパーマーケットなどの回収ボックスに返却し、回収率を上げることで、今日から私たちもこの取組に参加することができます!

<エフピコでは、年間約20000人もの工場見学を受け入れています>

 

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