大成建設は、年次で環境経営目標(大成アジェンダ)を定め、地球温暖化への対応や資源の有効利用などの環境課題に全社的に取り組んでいます。CO2排出量削減については、1990年度比建設段階で40%削減、さらに2050年は建設段階で80%削減を目指しています!そのために、全建設現場で「CO2ゼロアクション」の活動を行い、さらに意欲的に取り組む建設現場を「エコモデルプロジェクト」に選定。具体的な数値目標を立ててCO2排出量削減に取り組んでいます。

「CO2ゼロアクション」は、建設現場での日々の取組について規定されています。具体的には、活動の表示、こまめな消灯、適切な冷暖房温度管理、建設機械・車両の点検・整備、アイドリングストップ、雨水・湧水の場内利用、エコドライブ、の7項目。「当たり前の内容かもしれませんが、これらの小さな取組を積み重ねていかなくては、目標を達成できません。活動の表示は現場内だけでなく、仮囲いの外側にも掲示して近隣の皆さんにも見えるように『宣言』することで、工事関係者の意識を高めています。また、毎日の工事打合せでも実施状況を確認しています」と環境本部企画管理部地球環境室の諏訪義知課長。
「機械や車両の点検・整備も毎日行うことで、燃費が向上します。ひとつひとつは小さな削減でも、大成建設の現場は年間1000程度あり、莫大な建設機械や車両を使っていますから、積み上げれば削減効果が大きくなります。また、水道水は浄水過程でのCO2排出量が多いため、水道水の代わりに雨水・湧水を利用することもCO2ゼロアクションの1項目に位置付けています。湧水を散水に利用したり、雨水を貯めてトイレや長靴を洗うのに使うなどして、できるだけ水道水を使わないようにしています」(諏訪課長)

 

<看板を掲示することで、近隣にも周知>

 

<多くの機械・車両が使われています。点検・整備を欠かさないことで燃費が向上>

 

より大きなCO2排出量削減効果が見込める「エコモデルプロジェクト」に選定された建設現場は、62項目のCO2削減メニューから現場が取組む項目を選択します。建築工事においては、選択されたメニューにより、CO2排出量がどの程度削減できるか、自社開発ツールで数値が目に見えてわかるようになっています。2014年からは国内だけでなく、海外でも「エコモデルプロジェクト」の取組みをスタート!グローバルにCO2排出量削減に取り組んでいます。
「エコモデルプロジェクトは、先進モデルです。現在は率先して取組みを進める建設工事を選定していますが、ここでのノウハウを基に、どんな現場でも取り入れられる取組を増やしていきたいと考えています」(諏訪課長)

2004年から進められている小田急線連続立体交差・複々線化工事では、都市部ならではの配慮をしながらCO2排出量削減に取り組んでいます。大成建設を中心とするJVが担当する下北沢駅周辺は、絶えず行き交う電車によって「開かずの踏切」があることで有名でした。
「線路を地下化し、踏切をなくすことで、道路の渋滞を緩和することができます。人やクルマの流れが良くなり利便性が向上するとともに、渋滞によるCO2排出量の削減が見込め、排ガスや騒音も抑えることができる事業なのです」と小田急下北沢作業所の村上達也副所長。住宅が密集し、店舗や劇場も多く、人が集まる人気の街であることを考慮し、「工事を進めるにあたり、CO2排出量削減はもちろん、騒音や排ガスにも配慮しています」と、様々な工夫が詰まった現場になっています。

 

<下北沢駅付近を地下化する大規模な工事>

 

<都市部工事のため、防音シートによる騒音の軽減など、近隣への配慮も欠かせません>

 

地上から土を掘削する際に使われたのが、3台の電動バックホウ。電動なので排ガスが出ないだけでなく、騒音も軽減されます。また、掘削した土を土留壁の材料として再利用する「掘削土再利用連壁 (CRM)工法」を採用し、資源の有効活用を図っています。
「電動バックホウを使うことで、軽油使用量が1万リットル以上削減され、CO2排出量も約半分に減らすことができました。さらに、CRM工法の採用により、本来であれば掘削した土を運搬する必要がありますが、現地で発生土を再利用することで、運搬車が削減され、CO2排出量だけでなく交通量・騒音・振動も軽減される成果がありました」と村上副所長。他にもLED照明をシールドトンネル内に260本配置し、CO2排出量を年間約100トン削減するなどの実績をあげています。

 

<掘削した土を再利用するCRM工法>

 

<電動バックホウの導入で、CO2削減とともに騒音・排ガスも軽減>

 

もちろん、エコドライブやアイドリングストップの徹底など、「CO2ゼロアクション」に掲げられた活動も行っています。しかし、猛暑の中の作業は厳しいもの。「アイドリングストップをすると、すぐに車内は暑くなってしまいますから、少しでも暑さがしのげるようにかき氷器を設置して、いつでも食べられるようにしています。熱中症予防のために会社で作製したオリジナルの塩あめも配っているんですよ」(村上副所長)
住宅が密集する中で環境に配慮した小田急線連続立体交差・複々線化工事の完了は2018年度末を予定。毎日のCO2削減活動を徹底しながら、最先端技術を駆使した工事の完成が楽しみです!

 

<熱中症予防のためのかき氷器。シロップの種類も豊富!>

 

<事務所の外壁にはゴーヤのグリーンカーテン!陽射しを軽減してエアコンの消費電力を抑制します。>

 

<完成は2018年度末予定。下北沢駅はさらに環境に配慮した駅に生まれ変わります!>

 

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