1994年に「戸田建設地球環境憲章」を制定し、積極的に環境課題に取り組んできた戸田建設。2009年には全社横断の環境保全活動の推進体制を取り、設計段階と施工段階の両面でCO2排出削減に取り組んでいます。

戸田建設の設計段階での環境技術は、なんと130項目!案件や現場状況に合わせて環境対応をプランニングし、多くの実績を残してきた戸田建設が当時の最先端の環境テナントビルとして開発したのが、「TODA BUILDING青山」です。「建物で使うエネルギーを限りなくゼロに近づけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)構想の実現を目指し、太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギーで消費エネルギーをできる限りまかなう開発を続けてきました。その技術開発の集大成が『TODA BUILDING青山』です」と価値創造推進室開発センター樋口正一郎副センター長。採用が増えている太陽光発電や、外壁を2重にすることで断熱・遮熱性能を向上させるダブルスキン構造をはじめ、太陽の光を反射させることで室内に引き込む光ダクト、地中熱の利用などの最先端技術も取り入れています。

 

<環境テナントビル「TODA BUILDING青山」>

 

<安定した温度の地中熱を利用して、地中から熱を採取したり、地中に放出します>

 

「太陽光発電は壁面にも利用しています。パネルの透過性は十分にあるので室内からは気にならないのですが、外から見ると何となくわかるので、『環境配慮が進んでいるビルなんですね!』と突然声をかけられたこともありました。環境に配慮していることは、スマートでカッコいい!と考える人が増えていると思います」と樋口副センター長の言葉通り、「TODA BUILDING青山」は環境に敏感な外資系企業が入居。光熱費などの運用コストが抑えられることはもちろん、クリーンなエネルギーを使いながら室内環境が快適に保たれています。居住者の満足度も高く、作業もしやすいと好評です。
「環境に配慮することで、さらなる価値を産み出すことができます。現在はコストがかかる技術もありますが、開発を続けて低コストでCO2削減を実現する技術に進化させていきます」(樋口副センター長)

 

<壁面を利用した太陽光発電>

 

施工段階でのCO2削減は、1990年比で2020年までに40%削減を目指しています。この目標を達成するために、低炭素施工システム「TO-MINICA」を考案。48項目ものCO2削減の技術やノウハウを案件や現場に合わせて組み合わせ、最適な低炭素施工を行うことができます。
この48項目は、省燃費運転やバイオディーゼル燃料の使用、LED仮設照明の導入、徹底したゴミの分別とリサイクルなど、様々な取組みが提示されています。興味深いのは、小型風力発電の採用や、仮囲いへの太陽光発電の設置、クレーンを下げる時のエネルギーを利用した回生電力の利用など、建設現場内で発電が行われていること!「まだ小さな電力しか産み出せませんが、現場内の電力はすべて現場内の発電でまかなうことを理想として取り組んでいます」(樋口副センター長)
これらの取組は、ひとつで劇的な効果があるわけではなく、ひとつひとつの取組の積み上げで40%削減を目指しているとのこと。「現場の状況は様々。『TO-MINICA』はどの取組を採用すればどれくらいCO2が削減できるかわかるので、その現場に合わせてカスタマイズして、現場全体に取組を周知しています」と、戸田建設は現場に合わせた日々の積み重ねを重視しています。

 



<リサイクル率向上のため、ゴミ分別は徹底して行う>

 

現場に合わせた取組として、東京都港区の区営住宅建設工事では「工業化工法」を採用しています。建設現場の隣接地を借り上げ、そこで加工・組立を行う工法で、工場で加工・組立をして運ぶよりも、搬出入車両の抑制につながり、工程も短縮化されます。「例えば、鉄鋼素材を運ぶのならば数台で済むのに、組み立てられた素材はかさばるので、工場で組み立てた場合は数十台も必要になることがあります」(不破作業所長)
また、この区営住宅建設工事では、建材に国産間伐材を使用。国内の森林更新が進み、新しい森林が育つことによりCO2削減につなげることを目指しています。

 

<工業化工法により、隣接地で加工。運搬車両の抑制につながります>

 

<隣接地から現場にクレーンで移動>

 

戸田建設の建設現場の仮囲いの中では、様々な低炭素社会への取組が行われています。現場を通りかかった時に、「もしかしたらこの中で発電が行われているのかも?」「トラック使用を抑える工夫があるのかも?」「最先端の環境技術が使われているのかも?」と、ぜひ想像してみてください!

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