「日立製作所」は、日本が誇る巨大メーカー。「日立製」と言えば、洗濯機など個人向けの家電製品をつい思い浮かべてしまいますが、電力や交通、情報・通信から建設機械まで、手がける事業活動は多岐にわたっています。日立製作所の様々な製品・サービスのライフサイクルの中で最もエネルギーを消費するのが、私たち消費者が製品を「使う時」。そのため、省エネルギーの製品・サービスを提供すること、そして低炭素エネルギーを作るための製品・サービスを開発することで低炭素社会に貢献することをめざしています。

電力事業で、力を入れているもののひとつが風力発電。チューリップ畑に風車が並ぶ風景が有名なオランダをはじめ、風力発電は欧米では盛んですが、日本ではあまりなじみがありません。「日本では欧米のように一定の風が吹き続けてくれる環境は少なく、台風まである国なので、日本の環境に合った風力発電システムが必要です」とCSR・環境戦略本部企画部の長岡康範部長代理。
「日立では、風車の羽の部分(ローター)を風下側に配置するダウンウィンド方式を採用しています。この方式は、山の上に風力発電を建てたときに、山肌に沿って吹き上がる風を効率的にキャッチできます。また、暴風時に風を受け流すことができるため、安全性にも優れています。日本では陸上に多数の風力発電を設置できる場所が少なく、海の上に風力発電を設置する計画も進められていますが、ダウンウィンド方式はこうしたケースでも強みを発揮します。」
火力発電などに比べれば規模はまだ小さいものの、風力発電は「貴重な再生可能エネルギー」。同じく再生可能エネルギーである太陽光発電にも力を入れていて、2014年3月に国内最大規模のメガソーラー「大分ソーラーパワー」の稼働がスタートしました。これらの「再生可能エネルギー事業」は、日本国内だけでなく、日本と気象条件が似ている東アジアなど、グローバルにも今後展開していく計画だそうです。

 

<(株)ウィンドパワーいばらき ウィンドパワーかみす第1洋上風力発電所>

 

<大分ソーラーパワー(株) 大分ソーラーパワー>

 

省エネルギーの製品・サービスでは、他の交通機関に比べてCO2排出量が少ない鉄道システム事業に注目です。「実は日立製作所は老舗の鉄道車両メーカー」(長岡部長代理)で、鉄道車両に「HITACHI」の刻印を見た記憶がある人は多いのではないでしょうか?安全で、より速く・快適に乗客を運ぶ性能と、走行時の省エネや車体のリサイクルなど環境対応を両立する技術開発が評価され、新幹線をはじめとした国内車両や、鉄道発祥の地・イギリスの高速列車Class395などを受注し、製造しています。
イギリスや日本のような鉄道先進国だけでなく、鉄道システム事業は東南アジアにも拡大中で、ベトナム ホーチミン市のベトナム初の都市鉄道1号線を受注しました。ベトナムといえば、クルマやバイクがあふれ、混雑した様子がすぐに思い浮かぶほど、都市部は急速な経済発展に交通網の整備が追いつかず、道路渋滞が深刻化し、大気汚染も問題になっています。ホーチミンで鉄道がクルマやバイクよりも速く、安全で便利であると認知されれば、都市鉄道2号線、3号線と導入が進むことでしょう。「バイクが主な交通手段である東南アジアでの都市鉄道の整備は、大きなCO2削減につながります。今後も積極的に受注拡大を目指していきます」(長岡部長代理)。

 

<イギリス 高速車両Class395>

 

日立グループは、948社32万人が所属する巨大グループ。社員にeラーニングによる「エコマインド教育」を毎年実施し、国内の主な拠点の電力消費量を「見える化」する など、社員ひとりひとりへの意識付けがしっかり行われています。また、ホームページによる情報公開にも積極的。「優れた自主技術を開発し、この技術を製品・サービスとして、多くの方にシェアしていくことで、CO2削減などの環境問題に貢献できると考えています。これら環境への取組については、ホームページと、サステナビリティレポート2014の『環境活動報告』にまとめていますので、ぜひご覧ください」(長岡部長代理)

 

<環境への取組を推進するCSR・環境戦略本部企画部の長岡康範部長代理>

 

<エネルギー消費量を「見える化」する「日立グループ電力データ集計監視システム」>

 

<サスナビリティレポート2014の環境活動報告。ホームページからダウンロードできる>

 

 

日立グループサスナビリティレポート2014「環境活動報告」はこちら

日立グループ「環境への取り組み」はこちら

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