工場や施設で製品が産み出される過程では、必ず廃油や廃液など「ゴミ」が生じてしまいます。これらの焼却処分するしかなかったゴミが、燃料として生まれ変わる…!そんな魔法のような技術がありました。しかも、燃料に加工する過程では燃焼ゼロ、排ガスもゼロ、さらに燃料として使われた後のゴミもゼロ。それがリマテックの「RF技術(RF:Reclaiming Fuelの略)」です。

リマテック社がRF技術の開発に取り組んだのは、「リマテックの創業理念によるもの」と業務部の外山茂部長。「創業者は漁業の網元でした。1970年代に廃油や廃液が海に垂れ流されるなど、環境汚染が深刻な問題であった時代で、『廃油を回収してきれいな海を取り戻そう』と考えたことがキッカケとなり、創業につながりました。その後、現会長が『回収した廃油を焼却していたのではもったいない。なんとかして資源として再利用できないか』と自ら技術開発に取り組んだのが、RF技術の始まりです。」
創業者たちの想いが実を結び、1980年代にはRF技術を確立。廃油や廃液など液状の廃棄物はもちろん、汚泥や粉体などの廃棄物も、独自のミキシング技術によって、「RF燃料」として再生させることに成功しました。技術革新は進み、現在では受け入れた廃棄物の97%を燃料として再生できるほどになっています。
この「RF燃料」は、複数のセメント工場で大量に使用されています。これは、環境負荷が高い石炭の代替燃料としてのニーズが高まる状況下で、カロリー、塩素濃度・粘度などの燃料としての様々な品質を保証したこと、供給先のニーズに合わせて安定的に供給する体制を整えたことが評価されたものです。

 

<独自のミキシング技術で「ゴミ」を燃料に再生!>

 

<RF燃料は、止まっていると固体のような、混ぜていると液体のような、いわばケチャップのような性質をもっています。>

 

しかも、「RF燃料の燃えかすは、セメントの原料となるので、ゴミにならないんですよ」(外山部長)ということも、驚きです!あらゆる面で燃料としての質の高さが評価され、現在はセメント業界へ年間約10万トンのRF燃料を供給するまでに成長しました。セメント業界では、循環型社会構築に向けて原燃料を廃棄物や再生燃料に切り替える取組を進め、現在は40%以上の原燃料が切り替えられています。これはRF燃料などの再生燃料が下支えとなっているのです。
時代とともに、原料となる廃棄物の中身や組成は変わりますが、それに対応し、常に安定した品質でRF燃料を供給できるのはリマテックの技術力のたまもの。現在ではセメント工場だけでなく、化学工場向けにもRF燃料を供給するようになりました。 「用途に応じた品質のRF燃料を作って、供給先を増やしていきたいですね。例えば、都市ゴミ焼却炉などで使われる重油の代わりにRF燃料を活用いただくことも考案しています」(外山部長)。

 

<RF燃料を製造するリマテック大阪工場。リマテック全体で年間約8万トンの廃棄物を受け入れています>

 

RF技術の活躍の場は、再生燃料の製造だけにとどまりません。技術開発で培った廃棄物処理・再生のノウハウを基に、東日本大震災の津波によって発生したガレキを選別、除塩することでセメント工場で再資源化する事業にも取り組みました。大船渡市の除塩プラントは、なんと1日あたり2000トンもの処理能力を誇っています。
また、海外でもRF技術に対する注目度は高く、台湾や韓国、現在はタイのセメント会社と積極的にタイアップして事業を展開。低炭素社会に向けてリマテックのRF技術の活躍の場は、今後ますます広がっていきそうです!

 

<RF技術で培ったノウハウを基に、東日本大震災で発生した災害廃棄物を再資源化>

 

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