「『低炭素社会』『環境保全』」というと、何だか難しくて自分には遠い話のような気がしてしまう…」今回のレポートは、そんな方にぜひご覧いただきたい、身近な「木」の活用がテーマです。大人も子どもも一緒に、毎日の暮らしの中で楽しめる、森林活用4つのアイデアをご紹介します。

 

1.今からでも間に合う!小岩井牧場でエコファーミングを体験しませんか?

岩手山の南麓に位置する「小岩井農場」。畜産を柱とした広大な農場は「大地の美術館」と呼ばれるほどの美しさを誇り、乳製品や食肉加工品は全国的な有名ブランドになっています。

実は小岩井農場は、120年以上にわたりエコファーム作りを推進している農林畜産業のパイオニア。「環境保全」「持続型」「循環型」を基盤とした施設には、畜産系廃棄物と食品系廃棄物の複合処理・再利用を推進するバイオマス施設や、有形文化財にも登録されている「天然冷蔵庫」「四階倉庫」など、自然と共生する農場が実現されているのです。

会場では、小岩井農場のエコファーム施設や、広大な森林を始めとした大自然の恵みを楽しめるさまざまなガイドツアーを紹介していました。食育体験など教育型のツアーもあるので、子どもの自由研究を兼ねて出かけるのも楽しそうです。

 

2.間伐材を使った、おしゃれなインテリアの提案。

「間伐材」とは、森林や竹林で増えすぎてしまった木を適度な密度にするために伐採された木材のこと。間伐材を森林内に放置すると、腐る過程でCO2を排出したり、他の木の成長を阻害することにつながるので、間伐材を有効活用することは、低炭素社会の実現のために必要です。この間伐材の活用アイデアが、次々と産まれています。

会場で紹介されたのは、熊本県熊本市を拠点に、竹林の間伐材を使った「竹あかり」の制作・プロデュースを行なう若手ユニット「CHIKAKEN(ちかけん)」が手がけるランプシェードの数々。竹のシンプルなフォルムとなめらかな質感を生かし、繊細な細工を施した作品はとても幻想的な雰囲気で、LEDを使用することで消費電力も抑えられています。明治天皇百年祭など、全国各地のイベント空間演出としても積極的に採用されているそうです。

また、竹あかりで使用した後の竹はすべて、竹堆肥や竹炭、木酢酢として再利用しているという徹底ぶりにも驚きました!

 

3.間伐材から糸ができる!?吉野の木から生まれた、やさしいファブリック

間伐材の利用は、意外な形でも広がっています。奈良県吉野のスギ・ヒノキ林の間伐材とオーガニックコットンを使い、様々な日常使いのファブリックを生み出している「結糸(YOU ITO)」の作品は、素朴でありながらスタイリッシュなデザイン。エプロンやピロカバー、ランチョンマット、ペンケースなど、毎日使うからこそ品質にはこだわりたいアイテムが揃っていました。

吉野地方の林業の歴史は古く、ここで生産される吉野杉は、静岡の天竜杉、三重県の尾鷲檜とともに「日本三大人工美林」にも数えられる銘木。豊かな自然の恵みと共存する先人たちが残した美観を守るためにも、ぜひ、国産間伐材を積極的に暮らしに取り入れてみませんか?

 

4.間伐材が、かわいいおもちゃに。環境にもに子どももやさしい、木のブロック

「子どもに木のおもちゃを」と考えている方にはピッタリのおもちゃが登場しました。山形県米沢市を拠点に、玩具制作を手がける企業がプロデュースしている、間伐材を使った木のおもちゃ「MOKULOCK(もくロック)」が、全国のパパママに人気を集めています。

MOKULOCKは、「桜」「朴(ホオ)」「楓」「四手(シデ)」「樺(カンバ)」の間伐材から生まれた組み立て式のブロック。ピースの木目はひとつとして同じものはないので、組み立てるたびに全く新しい表情が生まれます。

「自然素材ならではの温もりがいい!プレゼントにも喜ばれます」「ブロックひとつひとつを子どもたちがじっくり眺めています。何ができるか楽しみ!」と、購入されたパパママたちからも好評の声がたくさん届いているのだとか。

素朴な風合いのおもちゃは、子どもの成長とともに使わなくなっても、暮らしに木の温もりを添えるオブジェとしても愛用できそうでした!

 

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