北海道沼田町は、道内でも有数の豪雪地帯。沼田町の冬は「ドカ雪」との闘いですが、逆にこの降り続ける雪を利用していく気運も高まっています。中でも注目は「雪中米」。冬の間に雪を貯蔵し、気温が高くなる夏でも雪冷房により一定の温度で貯蔵されているお米です。

 

雪中米とは、豊富な雪解け水で栽培された沼田町産の米を、世界初の雪冷房による米貯蔵施設「スノー・クール・ライス・ファクトリー」で保管したもの。秋に収穫された米は、新米が一番おいしく、徐々に品質が落ちていきますが、沼田町はそこで雪の自然エネルギーを活用!冬の間に貯蔵された約1500トンの雪の冷却エネルギーで、施設内は常に米の保管に最適な気温5度・湿度70%が保たれています。籾のまま貯蔵された雪中米は、新米の味と香りをそのまま残すことができるのです!
他にも、雪の冷却エネルギーを利用した町の雪室施設「雪の科学館」で貯蔵された特産品が次々と作られています。雪中貯蔵酒「雪なごり」は、お酒に最適な摂氏0度の環境でゆっくりと貯蔵し、まろやかでうま味たっぷりのお酒に変身させたもの。「雪中みそ」は、自家栽培の大豆を使って低温でじっくり熟成させています。お米と同じく、秋の収穫期から味が落ちていく蕎麦も、雪エネルギーで貯蔵すれば風味が保たれ、「雪中そば」として人気を集めています。
また、町民は自由に雪の科学館を貯蔵庫として利用できるので、収穫した玉ねぎやジャガイモなどの農作物を長く保存できるようになっています。いつでも収穫したての鮮度、さらに寝かせたからこその熟成、双方が味わえるとても贅沢な施設なのです!

あり余る雪を利用したおいしい特産品の開発だけでなく、2008年から雪の供給をスタートするなど、沼田町は雪と共存しながら、豊かなまちづくりを目指す「輝け雪のまち宣言」をしています。雪の自然エネルギーを利用した沼田町の次の一手は何が飛び出すか…!? 新しい雪利用のアイデアに注目です!


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「雪国に産まれて、雪国を嫌いになるのではなく、雪のエネルギーを活かし、雪と共存するのです」

「スノー・クール・ライス・ファクトリー」に貯蔵される「雪中米」。
最適な温度で保管され、いつでも新米のおいしさ!


雪の冷却エネルギーを利用した町の雪室施設「雪の科学館」。
名産品を次々と産み出す魔法の館です!


雪中酒のタンクと町民が持ち込んだ農作物。低温貯蔵でうま味が増していきます。

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