日本の国土面積の約7割を占める森。近年、木材価格の下落で、多くの森がピンチに陥っています。木材の価値が下がったため、間伐材が放置され、森が荒れていく…そんな悪循環を断ち切ろうと、面積の94%を森林が占める岡山県津山市阿波地区が立ち上がりました。間伐材を燃料にして、温泉を沸かそう!とワクワクするような「木の駅プロジェクト」が、2014年から本格的にスタートしたのです!

 

「木の駅プロジェクト」では、まず間伐材を山主が「木の駅」である集積所に運びます。「木の駅」で細かいチップに破砕し、木質燃料に加工。この木質燃料が地区の温泉施設「あば温泉」のボイラーに使われます。間伐材を運んだ山主には、地域通貨「こもれび券」が交換で渡されるので、こもれび券を使って間伐材によって沸かされた温泉に入って楽しんだり、地域の商店街で買い物ができる仕組みです。
間伐材を粉砕したチップは、再生可能な「木質バイオマス燃料」で、二酸化炭素を吸収して育つ木材由来の燃料なので、他の化石燃料を使うよりも低炭素社会に貢献できます。さらに、この木質バイオマス燃料を利用した発電も検討中とのこと。価値のないものとされ、森に放置されていた間伐材から、次々と新しい価値が産まれようとしているのです!
この阿波地区の取組に、岡山県内の森好きな“森ガール”が集結した「森Loversなサポーター『yosako』」も注目。「yosako」は、20〜30代の女子で結成されたグループで、山や木の魅力を伝える活動をしています。「あばでも、木のある暮らし、山の豊かさを、みなさんと一緒に見出し、体感していきたいです」と、今後の“森ガール”との連携に期待が高まります。

阿波地区は過疎化が進み、唯一の小学校や幼稚園が閉校・閉園するなど、厳しい環境にあります。その中でも「木の駅プロジェクト」をはじめとしたさまざまな取組で地域の自然とともに生きる「あば村宣言」を発表し、地区ならではの特色を出し、輝いていこうとしています。阿波地区のチャレンジに今後も注目です!


Fun to Share Message

「阿波地区の自然、この風景や暮らしを子ども達、孫達に受け継いでいくために、チャレンジを続ける。」


間伐材を「木の駅」である集積所に運びます。


間伐材から作られた木質燃料がボイラーに使われている温泉施設「あば温泉」


間伐材と交換できる地域通貨「こもれび券」

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