自分の身体を極限まで鍛え、世界や日本のトップクラスで競技をしてきたアスリートは、環境の大切さを肌で感じています。水道をひねればおいしい水がいつでも飲める日本とは違い、海外ではうがいもできない。合宿に使っていた高原の空気が汚れ、緑がなくなっていく。雪不足でウィンタースポーツが中止になる。一方で、都心部の子ども達は自然と直接触れ合う機会が少なく、環境の大切さを実感しにくいのが現状です。環境を守っていかなくてはならないと痛感するアスリートと、環境の大切さを実感しにくい子ども達を繋ぐ活動を行っている団体が「一般社団法人環境アスリート協会」です。

なぜ、アスリートが環境の語り手となるのでしょうか?環境アスリート協会代表理事の柏英樹さんは「アスリートは、環境により自分のパフォーマンスに大きな違いが出ることを実感しています。水や空気がきれいでなくては、スポーツはできない。子ども達の憧れの存在であるアスリートが、肌で感じた環境の大切さを熱く語ることで、子ども達の心に深く刻まれる環境教育ができるのです」と語ります。

優しく子ども達に語りかけるサッカー解説者の中西 哲生さんとサッカー元日本代表の鈴木正治さん


「アスリートには環境への想いがあり、発信力がある。この力を使って、多くの子ども達に環境の素晴らしさを伝えて行きたい」との主旨で2009年に立ち上げられた環境アスリート協会は、ホームラン世界記録保持者の王貞治さん、オリンピック選手の有森裕子さん、岩崎恭子さんなど名だたるアスリートの賛同を得て、20回以上の「アスリートと学ぶ環境教室」を開いています。

「アスリートと学ぶ環境教室」は、主に小学校を訪問して行われます。まずは、アスリートによる「スポーツ教室」です。ランニングと、アスリートの専門種目の指導が受けられます。スポーツがちょっぴり苦手な子も大丈夫。競技を極めたアスリートの熱い指導で、できなかったことが少しずつできる喜びを味わうことができます。そして、アスリートがお手本を見せてくれると、その圧倒的な迫力、身体能力に子ども達は大喜び!アスリートのすごさを目の当たりに知って、子ども達の目はキラキラと輝きます。

 

サッカー元日本代表の鈴木正治さんが熱く子ども達を指導!


 

陸上短距離の五味未菜子さんの走り方教室。正しい走り方を学んで、みんな速くなったかな?


スポーツ教室の後は、いよいよ環境についてのレクチャーです。テキストを使いながら、自分の体験談を踏まえてアスリートは環境の大切さを訴えます。スポーツをすると喉が渇くけど、すぐに水を飲めない国がたくさんあること。空気が汚れた国では、体調を崩して練習の成果が発揮できないこと。環境が守られなければスポーツはできないこと。環境を守るには一人一人の力が大切であること。スポーツ教室で子ども達の尊敬を一身に集めたアスリートの言葉には重みがあり、子ども達はじっと聞き入ります。

オリンピックのメダルも触らせてもらえました!貴重な体験!!


アスリートとスタッフは、Fun to Shareのロゴマーク入りTシャツを着ています!


「アスリートと学ぶ環境教室」で使うテキストには、1冊1冊アスリートのサインが書かれています。子ども達は大切に家に持ち帰り、宝物にすることでしょう。そして、この日の思い出は心に刻まれ、教えてもらった環境の大切さも深く心に刻まれるのです。

子ども達は、教室の後にアスリートに向けて作文を書きます。そこには、スポーツを教えてもらった感謝、できなかったことができるようになった喜び、そして環境を守って行く決意があふれています。


◎環境アスリート協会のFun to Share宣言はこちら

◎環境アスリート協会についてはこちら

一覧を見る