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「省エネ・照明デザインアワード」をテーマにセミナー実施
─LED Next Stage 2014─
LEDと有機ELによる高効率照明の展示会、「LED Next Stage 2014」(主催:特定非営利活動法人LED照明推進協議会(JLEDS)、日本経済新聞社、後援:環境省他)が、2014年3月4日(火)?7日(金)、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、環境省は、「省エネ・照明デザインアワード2013に見る照明技術・空間デザイン」をテーマにセミナーを行いました。

<環境省担当官によるセミナー>
各部門グランプリの省エネ効果と魅力的空間
「LED Next Stage 2014」は、最新の製品・技術展示や、ステージセッション、シンポジウムなど、街づくりや店づくりに有効なLEDと有機ELによる高効率照明の総合展示会で、今回5回目を迎えました。
環境省は、優れた省エネ効果を達成しながら、魅力的な空間を創り出し、 "新たな省エネルギー型の照明デザイン"を普及することを目的に、2010年度から「省エネ・照明デザインアワード」を実施しています。今回のセミナーでは、2013年度の同アワード受賞事例を通して、先進的な照明の取り組みが紹介されました。
はじめに、国内のビル・事務所など業務部門と家庭部門のエネルギー消費が増えていること、照明分野に限っても両部門のCO2排出量が増加していること、照明が占めるエネルギー消費の割合はオフィスビルで21.3%、家庭で13.4%とかなりの部分を占めることが説明され、照明における省エネの重要性が示されました。
そして、アワードの事業目的や評価項目、審査委員や、過去の受賞事例などの説明に続き、今年度のグランプリが紹介されました。
<公共施設・総合施設部門>の「大船渡市民文化会館・大船渡市立図書館(リアスホール)」の特徴として、50回以上の市民ワークショップを経て作られた、地域独特の景観をモチーフにした建築と一体の、魅力的照明デザインなどが挙げられました。
一方、<商業・宿泊施設部門>の「ダイエー相武台店」では、全館LEDを導入し、冷蔵ケースの漏れ光の活用はじめ無駄のない照明計画で60%の照明エネルギーを削減したことなどが。
また、<まち、住宅、その他部門>の「高輪フォーラム」では、既存の豊かな樹木とLED照明を組み合わせた品格のある空間設計など。
続いて優秀事例として、「中尊寺金色堂」「アーツ前橋」「うらわ美術館」の照明の特徴が各々説明されました。
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<左から、公共施設・総合施設部門/商業・宿泊施設部門/ |
事例に見る多彩な省エネ・照明手法
さらに、「グランプリ・優秀事例に見る省エネ・照明手法」として、受賞事例を横断的に見て抽出した、「タスクアンビエント」「サーカディアンリズム」「調光調色によるシーン演出」「輝度シミュレーション」「モックアップ・実地による検証」「昼光・人感センサー」「オフィス・住宅専有部のLED化」という多様な手法が、実例を通して紹介されました。
最後に、アワードの表彰式の「省エネ・照明デザインフォーラム2013」で実施されたパネルディスカッションで、審査委員等から提案された今後への期待が紹介され、建築・照明の関係者を中心とする来場者に対して、次回アワードへの応募がアピールされました。
「省エネ・照明デザインアワード2013」について詳しくはこちら