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室温20℃とは?  
ちょっとした工夫で実現できる"室温20℃"の知恵!WARMBIZなスタイル
FOR MENFOR WOMEN コラム1コラム2 WARMBIZの成果

WARMBIZコラム

“入浴・暖房・食生活”。こうした普段の暮らしの中にも「WARMBIZ」の精神を活かしていくのが大事なことだと早川美穂さんは語ります。

早川美穂
東京ガス株式会社 都市生活研究所長
東京ガスがすすめるWARMBIZライフ
1986年東京ガス株式会社入社 都市生活研究部研究員となる。 01年の同所主幹研究員を経て、04年より都市生活研究所長を務めている。 おもな著書に「お風呂大好き!」、「現代人の入浴事情」、「バス・リラクセーション」、 「ヨーロッパ食生活事情」、「日本の台所」など
早川美穂 東京ガス株式会社 都市生活研究所長

現在、チーム・マイナス6%では過度に暖房機器に頼らず、“室温20℃でも働きやすく暖かく格好良い” ビジネススタイル「WARMBIZ」を呼びかけています。このことについて「我慢するのではなく、生活の中で 「WARMBIZ」を快適に実践してみましょう」と話す、東京ガス株式会社都市生活研究所長の早川美穂さん。 そこで今回は、東京ガスが提案する、入浴方法や生活を通して家庭で実践できる「WARMBIZ」ライフをお 伺いしました。

お風呂の入り方で、室温20℃の過ごし方に影響があるのでしょうか?
早川: 低い室温の中でも快適に過ごすには、体温自体を上げるのが良いのですが、“入浴”はもっとも実感しやすい方法の一つです。
入浴で身体を芯から温めて冷めにくくするには、20分ほどゆっくり湯船につかることが大切です。
そのためには38~39℃くらいのぬるめのお湯を浅めに張る『半身浴』がお勧めです。寒いと42℃以上の熱いお湯につかりたいという人も少なくありませんが、これはあまり効果的ではないんですよ。
熱いお湯だと長くつかっていられないので、充分温まったつもりでも結局は身体の表面しか温められず、そのぶん、身体が冷えるのも早くなってしまうからです。
ぬるめの半身浴ですと芯までじっくりと温めることができる上に、副交感神経を優位にしてリラックス効果も 高まります。
また、この入浴法を毎日続ければ、入浴後だけでなく日中の冷え性も緩和して寒さに強くなることもわかっています。
しかも、お湯をぬるく少なめに沸かすのですから、省エネや節水にもつながりますよね。まさに『WARMBIZ』を含む環境配慮と、健康効果の両方に適したライフスタイルといえます。
さらにお勧めなのは、浴室用暖房乾燥機の付属機能として最近話題の“ミストサウナ機能”の活用です。これは、“サウナ”と言っても熱くない、40℃前後のミストで全身を包む方式ですので、身体は楽で気持 ちが良いうえに、温まり効果や血行促進効果は全身浴やシャワーよりも遥かに勝っています(図1、2)。
加えて、気持ちの良い汗を短時間でたくさんかくことができますから、爽快感や美容効果も抜群です。
図1「入浴方法の違いによる総血流量の比較」 <入浴条件>
シャワー浴 湯温約40℃ 時間3分
半身浴 湯温約38℃ 時間20分
全身浴 湯温約40℃ 時間5分

図1「入浴方法の違いによる総血流量の比較」 半身浴は血行が促進され身体に負担をかけずに芯まで温まります。
図2「全身浴・シャワー浴・ミスト浴での皮膚表面温度の比較」
出浴後45分(温度25℃、湿度50%の室内で安静状態)経過時の人体の皮膚表面温度(サーモビュアで測定)
図2「全身浴・シャワー浴・ミスト浴での皮膚表面温度の比較」ミスト浴が足の先まで温めていることがよくわかります。
早川: 入浴剤を使用することもいい方法だと思います。
入浴剤には血行促進効果を高めるものや保温効果を高めるものなどいろいろありますが、中には風呂釜を 痛めてしまう入浴剤もあるので、「風呂釜を傷めません」という記載があるものを選んで購入してください。
また、入浴剤だけでなく、冬の食材にもお湯に入れることで身体を温めてくれるものがたくさんあります。
有名なところでは「柚子(ユズ)やミカンの皮」などがそうですね。
これらに含まれている成分が皮膚を刺激し、血行を良くしてくれます。
あまり知られていないのが、「しょうがの汁」や「大根の葉」です。
大根の葉にはミネラル成分がたっぷりと含まれていますので、1週間ほど乾かしたものを刻んで目の細かい 布袋などに入れてお湯に入れると、血行促進や発汗効果が抜群です。
このようにちょっとした工夫で、身体をより温め元気にすることができますので、ぜひ実生活に取り入れてみ てください(図3)
図3「しょうが湯と大根湯の効用」

図3「しょうが湯と大根湯の効用」
図3「しょうが湯と大根湯の効用」
大根湯の発汗量はさら湯と比べてひじょうに高い数値になる。しょうが湯の保温効果もさら湯よりも高い。

では、入浴後に大切なことは何でしょうか?
早川: やはり身体の熱を逃がさないということですね。
せっかく効果的なお風呂の入り方をしても、しっかり身体を拭かないと、かえって湯冷めする原因になってしまいます。
特に背中のくぼみあたりは意外と濡れたままになっていることが多く、しかも冷えを感じやすい部分ですので気をつけたいですね。
これを防ぐには実はバスローブが便利です。
髪にドライヤーをあてている間などにバスローブを羽織れば、背中の水分をしっかり吸収してくれますし、保温効果もあるので安心です。
それと、人間の身体は体温が下がって行く時に眠くなる働きがありますので、睡眠の2~3時間前にお風呂に入ると、ちょうどいい時間に眠りにつくことできます。
ただ、手足が冷えると今度は逆に眠りにくくなってしまいますので、湯たんぽなどを利用するのもいいですね。
環境問題を念頭に置きながらも、それらを難しくとらえず、楽しみながら生活を改善していく。「『WARMBIZ』 の精神もそこにあるのだと思います」と、東京ガス株式会社都市生活研究所長の早川さんは語りました。(2005年12月収録)